白く輝くグウェンドリンと呼ばれ、絶世の美女。

創世神話の最初の双子、エウシェンとルーフェロの妹とされる。
兄たちが羽毛から作り出されたのに対し、グウェンドリンは感情の詰まった卵から生まれた。

音楽を生み、月を治める女神。
彼女をを信奉している民族は現在でも多い。
月は三つの顔を持ち、新月は闇=死(ヴェネル)、満月は聖=命(ヴィータ)、上弦、下弦の月はそれぞれ人との男女と善悪を表す。


新月を挟んだ数日はルーフェロの妻であり、満月を挟んだ数日はエウシェンの妻とも言われている。

彼女に仕える女戦士(ネロ・ヴェネリア)たちがいる。黒鳥の引く戦車に乗って、夜を駆ける。
ルーフェロが人に対して死と、肉体の放棄によってのみ生者にはない力を与えるとしたが、それらはリュガートと呼ばれ、血を代償に生者に力を貸す存在となる。
存在し続ける限り力は増すが、肉体を再び得ることはできず、肉体を再び得るには、力の放棄が必要だった。

そのため、生者の肉体を乗っ取ろうと試みる悪しき霊と、逆に肉体を離れたばかりの魂を術に使おうとする人間が現れ、グウェンドリンは彼女に仕える戦乙女(ネロ・ヴェネリア)たちに命じて、黒鳥の引く戦車に乗って、夜を駆けて肉体から離れた魂を集めて、エウシェンが死に対抗して作った『転生の門』まで届けるように命じた。

彼女らに集められた魂は魔術で悪用されることがないので、今でも死者に対する祈りにはネロ・ヴェネリアたちが速やかに訪れるよう、唱えられる。
最終更新:2008年11月22日 02:02