ムーバーはオブジェクトを一定方向に動かすためのツールです。
反重力チェンジャーやホログラムと組み合わせると強力なツールになります。
ムーバー(ベーシックムーバー)
ベーシックムーバーは、オブジェクトを指定した方向に移動させるツールです。
ONになっている間、指定された方向に進み続けます。
下部にON/OFFの入力端子があります。
- 左右速度
左右方向へどれくらいのスピードで進むか。プラスだと右へ、マイナスだと左へ移動します。
- 上下速度
上下方向へどれくらいのスピードで進むか。プラスだと上へ、マイナスだと下へ移動します。
- ローカルスペース
これを「いいえ」にしておくと、オブジェクトはムーバーの向きに関係無く移動します。
「はい」だとムーバーから見て指示された方向に動くことになります。
難しい言い方をすれば、絶対方向と相対方向と言ったところでしょうか。
これが関係するのは、ムーバーが回転する場合です。
例として、ムーバーを上方向に進むよう設定したときローカルスペースが「はい」の場合、ムーバーはムーバーにとっての上へと進んでいきます。
つまりムーバーを付けたオブジェクトが回転した場合、進行方向が変わってしまうということです。
「いいえ」だった場合は、ムーバーの向きに関係無くひたすら上へと進むことになります。
ちなみにムーバーの上下は見た目で分かるようになっており、一番尖ったとげの出ている方向が上です。
- 強度
- 加速
数字が大きければ大きいほどより早く指定の速度に到達します。0%にすると動き出すことが出来ません
- 減速
数字が大きければ大きいほど入力が切れた時により早く速度が落ちます。0%にすると入力を切っても止まりません。
スーパームーバー
一方向にだけ移動するベーシックムーバーに対して、スーパームーバーは上下左右に動かすことが出来ます。
インプット端子が3種類あるので接続するとき間違えないようにしましょう。
- 上下/左右スピードインプット
上下インプットにプラスの入力があると上へ、マイナスなら下へ。左右インプットにプラスの入力は右、マイナスは左。
ON/OFFインプットにつなげると、スーパームーバーの動作を開始/停止することが出来ます。
と言っても、これをONにしてもオブジェクトは微動だにしてくれません。
このインプットは、ONになっている間スーパームーバーの入力を受け付けますよというものです。
これを使えば、あるボタンを押している間だけ移動出来るオブジェクト、みたいなものが作れたりします。
上下/左右スピードインプットには、プラスとマイナスの両方を出力するスイッチをつなげるのが良いでしょう。
ONかOFFかだけのデジタル信号を送る
デジタル回路だと、上下なら上だけ、左右なら右だけにしか動いてくれません。
プラスとマイナスを出力するスイッチには、3段スイッチがあります。
コントロールギアの右/左スティック、方向キー、傾き検知もプラスとマイナスの出力があります。
また、方向合体ツールを使うことでも両方を出力するインプットを作ることが出来ます。その辺りは後述。
フォロワー
プレイヤーまたはタグを自動で追いかてくれる凄いやつ。
インプットは一つで、ONになっているときだけ追いかけてきます。
- 上下動作を許可
上下に付いてくるかどうかを指定。いいえにするとずっと同じ高度にとどまったまま追いかけてきます。
- イン-アウト動作を許可
レイヤー移動をした際に付いてくるかどうかを指定。いいえにすると、ずっと同じレイヤーにとどまったまま追いかけてきます。
- ついて行かないで逃げる
プレイヤーまたはタグから逃げようとします。
- 強度
ベーシックムーバー・スーパームーバーと同じ。ただし減速の設定は出来ず、加速と常に同じ値になる。
- トリガー
いわゆる探知範囲。この範囲に入ると追いかけ始める。- 最小探知範囲
これより内側の範囲は探知しない。これを設定すると、ドーナツ型の探知範囲を作れる。
- 最大探知範囲
これより内側の範囲を探知する。
- トリガー角度範囲
探知範囲の角度を変える。これを変えることで、探知範囲を扇形に成形できる。
扇は、フォロワーの上部方向を頂点に広がる。
扇を横向けにしたい場合などは、フォロワー自体の角度を変えてみよう。
- タグをフォロー
プレイヤーではなくタグをフォローするようになります。
上記のスーパームーバー、フォロワーについて注意しなければならないことが一つあります。
スーパームーバーやフォロワーを二つ以上オブジェクトにつける場合の注意点です。
結論を言うと、上記のツールを二つ以上同じオブジェクトにつけると動かなくなる場合があるということ。
原因は「減速」です。
スーパームーバーの場合は上下/左右スピードインプットに入力が無いとき、フォロワーの場合は探知範囲にプレイヤーやタグが無いとき、
じつはオブジェクトに対して常に減速効果が掛かっています。
そのため、二つのムーバーを付けて片方のムーバーだけを操作しているとき、そのムーバーの「加速」が操作していない方の「減速」以下だった場合にはオブジェクトは移動出来ません。
加速が減速より大きい場合は移動しますが、少し加速が遅くなってしまいます。
解決方法は、片方を操作している間、もう片方のムーバーを止めてしまうというやり方。
オン/オフインプットにスイッチ等を繋げてオフ状態にしておけば、減速効果は掛かりません。
イン/アウトムーバー
オブジェクトをレイヤー移動させるためのツール
- プッシュ許可
移動先のレイヤーにオブジェクトがある場合、そのまま押し出すかどうかの設定です。
ただしオブジェクトを押しつぶすことは出来ません。そのオブジェクトがそれ以上レイヤー移動出来なかった場合、レイヤー移動は完了せずに終わります。
紐等の「ゆるい」接続でつながったオブジェクトも押す場合には一つのオブジェクトとしてみなされ、すべてのオブジェクトがプッシュされます。
紐でつながっているからと言ってそのオブジェクトだけが移動することはありません
- 挙動
大きく分けて2種類あります。- 後ろ/前/真ん中に移動
これは、オブジェクトの現在のレイヤーに関係無く、そのレイヤーに移動する設定です。
一番奥にあるオブジェクトのインアウトムーバーが「前に移動」で起動した場合、真ん中を飛ばして一番手前のレイヤーまで来ます。
二つ以上のレイヤーにまたがるオブジェクトの場合、一番手前が基準になります。
レイヤー二つ分のオブジェクトにとって、「真ん中」は奥と真ん中二つのレイヤーにいる状態ということです。
- 一度だけ中/外に移動
一列ずつ奥、または手前のレイヤーに移動します。ちなみに「中」が画面奥側、「外」が画面手前側。
- 最大重量
動かせるオブジェクトの最大の重量。オブジェクトの重さがこの数値以上だと動かせません。
オブジェクトの重さは『今の重さ』項目で確認することが出来ます。
ちなみにコネクター等で接続されたオブジェクトもすべて合算されます。
プッシュ許可をしている場合、押し出すオブジェクトの重さは考慮されません。自分のオブジェクトで最大重量がギリギリだった場合も、どんなに重いオブジェクトでも押し出すことが出来ます。
表示には「今の『重さ』」とありますが、反重力チェンジャーを付けても値が変化しないため、厳密には「重量」ではなく「質量」のことだと思われます。
スラスター
前作のロケットと同じもの
「とりあえずOFF」設定でスイッチをとりあえずOFFにしておけるようになった。
最終更新:2020年10月12日 15:10