「不良少年の夢」p151より引用
私は大学の試験を受けることができなかった。たった一つの教科を残して、大学を留年することになった。
ただ焦りや絶望は感じなかった。なぜなら、この交通事故を境として、私は心に決めたことがあったからだ。
教師に、母校の教師になり、開校以来、安達俊子先生が歩んできた道の続きを、苦しみもがく生徒たちと共に歩んでいきたい。私は心にそう強く決意した。
経歴より引用
意識を取り戻した後は、自らの考え方・生き方を変え、教師になる決心をする。
自伝の退院後の記述に、4年の秋に事故って入院、教師を志して、留年中に教職課程を履修したとある。
なんと、たった1年で教員免許取得に必要な教職課程の単位と教育実習をクリアしたことになるのだ。
ちなみに事故以前は弁護士志望一筋で、自己流で勉強したり、3年からはダブルスクールで司法試験の学校にも並行して通っていたとある。
大学によって取得する単位は違うが、大体30~50単位です。明治学院大HPにも本年度の必要な取得単位数が明記してある。
何か1年で取得できる裏技でもあるのかと思い、大学に問い合わせたところ下記の返答をいただいた。
“明治学院大学入試センターです。
お問い合わせありがとうございます。
教職課程は教育的観点から1年次から履修を積み上げていくように
科目配当がされており、4年次の教育実習を履修するための条件は
前年度までに前提条件科目を取得しておく必要があります。
また、本学では2年次秋から登録オリエンテーション等の事務手続を経ないと4年次に実習にいけません。
現実は、卒業要件も満たしつつ、年間履修制限範囲内で教職科目を履修することになりますから遅くとも2年次から履修をはじめるように窓口でも指導しております。“