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問題解決の手順
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psychotoolbox
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問題解決の手順
- 用途
- 問題解決能力を向上させる
- 用例
- 問題を解決したいとき
- どうにもならない事態だと思えるとき
- 困難に陥ったとき
- 使用法
- 1.問題を整理する
- 1ー1.自分の抱える問題を思い付く限り、箇条書きする
- 1ー2.取り組む問題を選ぶ(解決可能で、解決することで効果が期待できること)
- 1ー3.問題を明確にする(5w1h)
- 2.解決策をつくる
- (2ー0.問題や解決法について調査する)
- 2ー1.できるだけたくさんの解決策を思い浮かべる(ブレインストーミングをつかう)
- 2ー2.戦略(おおまかな方向性)を先に考え、それぞれの戦略に付いて具体的な作戦を後から考える(方が多様で多数の解決策をつくることができる)
- 2ー3.解決策を考える途中には批判や評価はしない
- 3.STEPルール
- 3ーS:セレクト(選択):解決策リストからひとつ選ぶ
- 3ーT:テスト:選んだ解決策を試してみる
- 3ーE:エバリュー(評価):試した解決策を評価する(ダメならセレクトからやり直し)
- 3ーP:パシステンス(しつこく続ける):評価をパスした解決策を効果があがるまでしつこく続ける
- 解説
- 一般的な/汎用の問題解決の手法が、うつ病などの感情障害やその他の心理的疾患を改善するのに役立つという研究があります(たとえば『うつ病の問題解決療法』などを参照)。
- 認知療法などによれば、「認知の歪み」が感情障害やその他の心理的疾患を引き起こしていると考えます。その因果関係は複雑ですが、「認知の歪み」は一方では感情/気分の悪化に直接つながるとともに、一方では問題解決力を低下させ現実的な問題を蓄積/悪化させることで、気分/感情を悪化させる悪循環に人々を引き込みます。悪循環は、さらに「認知の歪み」や問題解決力の低下をもたらすので、そこから抜けることはますます難しくなります。
- 問題解決手法は、人間の問題解決能力を底上げする効果があります。またその手法を構成するいくつかは、直接「認知の歪み」がもたらす弊害を修正する効果もあります。
- 参考文献
- うつ病の問題解決療法 / アーサー・M. ネズ, クリスティン・M. ネズ, マイケル・G. ペリ共著 ; 佐藤正二 [ほか] 訳 ; 高山巌監訳. -- 岩崎学術出版社, 1993. -- (認知療法シリーズ)