?(ビルラー) | ヤック・デカルチャー。 |
機内アナウンス | ご搭乗のみなさま、まもなく当機は射手座スパイラルアーム、ヴィオス星系にデフォールド致します。 |
現在荷電粒子レベルは良好。 | |
なおデフォールドの際、軽いショックを伴うことがありますので、シートベルトの着用をお願いいたします。 | |
乗客 | はぁ、やっと着いた。 |
シェリル | ストロベリーパイがぁ…。 |
シェリル | なーに? |
グレイス | そろそろ到着ですよ。 |
シェリル | シェリル うわ~。 |
交信 | This is GFS-108, belong to Galaxy Starliner. Reply to me, Frontier Control. |
交信 | GFS-108, this is Frontier Control. Welcome. |
我が船団は銀河の妖精ミス・シェリルの来訪を心より歓迎する。 | |
シェリル | うわ~、海。 |
ナレーション | かつて、ゼントラーディと呼ばれる巨人たちとの戦争があった。 |
初めての地球外生命体との戦いで滅びの危機を経験した人類は、大宇宙への進出に未来を託し、 | |
新天地を求め銀河系の各方面へと旅立っていった。 | |
そして西暦2059年、数えて25番目となる巨大移民船団「マクロスフロンティア」は、 | |
銀河中心宙域に向けて大航海を続けていた。 |
友達 | あ、ナナセ。クランベリーモールに寄ってかなーい? |
ナナセ | ごめーん。今日バイトでー。 |
ミハエル | どうだ、ルカ。 |
ルカ | トリプルループからの急反転上昇、いい感じですね。 |
アルト | くだらね。 |
ルカ | え? |
アルト | 俺なら5回は回れるなぁ。 |
ミハエル | たかがコンサートの余興だぜ。リスク高すぎだって。 |
アルト | 俺ならできる。 |
ミハエル | へ~。相変わらず自信家だねぇ、アルト姫は。 |
アルト | 今なんて言ったぁ! |
ミハエル | ヒューヒュー、怒った顔がまた素敵。 |
アルト | んだとぉ! |
ルカ | また始まっちゃった。 |
ランカ | えー!?ホントにシェリルのチケットとれたの? |
オズマ | ふふーん。ランカの為ならこの俺に不可能は無い! |
ランカ | フフ。ありがとうお兄ちゃん、愛してる。 |
ヤッター!おぉー、デ・カルチャー!もう最高♪ | |
はぁ、シェリル…本当に会えるんだ。 | |
?ナナちゃん。 | |
ナナセ | まずいです。ランカさん。 |
ランカ | え? |
ナナセ&ランカ | うわっ! |
コック | せっかくの天然ポークね、冷めたら台無しよ! |
ランカ | す、すみません。 |
大統領 | 彼女に何かあったら国際問題だ。扱いはくれぐれも丁重にな、グラス中尉。 |
キャシー | 了解です。大統領閣下。 |
アナウンス | まもなく人工重力エリアです。足元にご注意ください。 |
シェリル | あぁー。 |
グレイス | だいぶお疲れのようね。 |
シェリル | 時差ぼけとフォールド酔いで最悪。 |
グレイス | 取材キャンセルします? |
シェリル | グレイス、私が誰か忘れたの?私はシェリル、シェリル・ノームよ。 |
テレビ | ユニバーサルボード、17週連続トップの記録を持つ、銀河の妖精ことマクロスギャラクシーのアーティスト、 |
シェリルノームさんが三ヶ月にわたる銀河ツアーの最終ステージに向け…。 | |
ランカ | はぁー、綺麗。 |
ルカ | 来ました。シェリル。 |
アルト | おい。 |
みんな | おぉー。かわいい。もうすぐ会えるんですね彼女に。同じ空気を吸えるなんて俺たち幸せぇ。 |
アルト | 行けええええ!! |
ミハエル | 伏せろ! |
おいアルト! | |
ルカ | 先輩…。 |
アルト | 北北西の風、秒速4メートル。 |
ミハエル | おい、姫。 |
アルト | ランチャーカタパルト接続。エンジン良し、フラップ良し。テイクオフ! |
ルカ | 風に乗った。 |
ミハエル | ったく、歌舞伎上がりのくせに。 |
アルト | …空が低い。 |
トライアングラー(オープニング)
ミハエル | あー、ミス・シェリル? |
ダンサー | え?やだあ、違うわよ私。 |
ダンサー | ねえ、かっこよくない? |
ミハエル | これは失礼。あなたの後ろ姿が、あまりにも魅力的だったもので。(キラーン) |
ダンサー | あはは、やだぁ、あははは。 |
ルカ | こんなとこまで来て、よくやりますよねミシェル先輩。どういう心臓してるんだろ。 |
アルト先輩も落ち着いてますよね。やっぱりお家が”ああ”だとこういう雰囲気には慣れっこで。 | |
アルト | ルカ、今度言ったら…。 |
ルカ | あ…あっははははは。 |
スタッフ | おはようございます。 |
シェリル | おはよう。 |
ルカ | シェリルだ。 |
シェリル | (会釈) |
ルカ | 銀河の妖精ですよ。 |
シェリル | 何あの子たち!ファンを裏に入れるのやめてって言ったはずよ! |
キャシー | あれは…オープニングのアクロバット飛行をする学生たちです。 |
シェリル | 学生?私のライブスタッフにアマチュアのバイトを入れたの? |
キャシー | 彼らは我が船団でも随一のレベルを誇る学園の…。 |
シェリル | 邪魔しないよう控えて飛ぶように言っておいて! |
もっとも、ファンには私以外眼に入らないでしょうけど。 | |
キャシー | 何が銀河の妖精よ。小悪魔の間違いじゃないの。 |
アナウンス | 天空門、天空門。 |
ランカ | うわぁ! |
自販機 | コーヒー、ジュースはいかが?ウーロン茶、ジャスミンティーもございます。 |
ランカ | エェー。 |
あ、遅れちゃう、遅れちゃう。もう。 |
ルカ | こんなの酷いですよ。更衣室もない上にプログラムに口まで出してきて。 |
ミハエル | しょうがないさ。クライアントのご要望なんだから。 |
ルカ | ん~。 |
ミハエル | 「危険度の高い派手なプログラムは外せ!」って。 |
ルカ | だからってアルト先輩のコークスクリューを外すなんて…。 |
ミハエル | 熱くなるなよ、ルカ。この程度の仕事でさ。とにかく、これはリーダーである俺の決定。反論は受け付けないぜ。 |
ランカ | あれー?分かんなくなっちゃった。あっ。 |
ミハエル | フ、剥れてると折角の美人が台無しだぜ。文句があるなら次はトップをとれよ。万年2位のアルト姫。 |
アルト | くっ、ミハエル。 |
ルカ | 僕見たかったのになぁ、アルト先輩のコークスクリュー。 |
アルト | いいさ。どうせ2000で行き止まりの空だ。飛ぶと言っても高が知れてる。 |
せめてバルキリーに乗れればな、こんなおもちゃじゃなく。 | |
ルカ | このEX-ギアも一応軍と同一規格ですけどね。卒業したら軍人になるつもりなんですか?先輩は。 |
民間のパイロットでも飛べるじゃないですか。 | |
アルト | 決められたコースか。それもゾッとしないな。 |
ルカ | ですよね。じゃ僕、先に行ってます。 |
アルト | 俺はここにいたくないんだ。こんな息が詰まりそうな場所には。 |
オペレータ | リマ8、応答してください。リマ8。指令。 |
ランカ | 急がなきゃ。急がなきゃ。 |
うわぁ!いったー。やっちゃったぁ。もう、びしょびしょ。ん? | |
うわぁ綺麗。 | |
アルト | 何だ?お前。 |
ランカ | え? |
オペレータ | 無人邀撃隊(ゴースト)船団前方のアステロイドベルトに到達。ターゲット接触まで20秒。 |
オペレータ | ジャミング? |
オペレータ | EPM電磁妨害発生。 |
ランカ | ありがとう。もうコンサート行けなくなるかって。でもビックリした。 |
あんまり綺麗なんで女の子が裸で着替えてるのかと…。 | |
アルト | 誰が女だ! |
ランカ | え? |
アルト | あ、いや何でもない。 |
ランカ | 道に迷っちゃって、木の上から見下ろせば分かるかなぁって。 |
アルト | たく、何とかと煙は高いところに上るってかぁ。 |
ランカ | えー?ひっどーい。 |
アルト | あ、あっえーと…。 |
ランカ | フフフ。あ、うわぁー。ありがとね、案内してくれて。 |
アルト | お前が勝手について来ただけだ。 |
ランカ | そうだ。今度お礼するね。私「娘娘」でバイトしてるから来て。 |
アルト | にゃんにゃん? |
ランカ | にゃんにゃんにゃんにゃんニーハオにゃん♪ゴージャスデリシャスデカルチャ~♪ |
ってCM知らない? | |
アルト | え? |
ランカ | うわ!もうこんな時間!? |
必ず来てね。待ってるよ。 | |
アルト | フ、変な女。やってみるか! |
オペレータ | 司令部より入電。リマ8に続き無人邀撃隊も撃墜された。敵の詳細は不明。 |
強力な電磁妨害をかけてくるため、プロテクトレベルを7に変更。 | |
オペレータ | 進路クリア。発信システムスタンバイ、発信システムスタンバイ。 |
オペレータ | リニアカタパルト展開。 |
シェリル | 私の歌をきけー! |
ミハエル | アップワード・エアブルーム! |
遅れてるぞ、2番機! | |
アルト | そのまま行けよ。 |
ランカ | うわぁーー。 |
ミハエル | アルト、いい加減にしろっ! |
アルト | 喜んでるだろ、客。このままレインフォールコークスクリュー行くぜ! |
ミハエル | アルト!! |
アルト | 行っけぇーーー!びびんなよ妖精さん。 |
キャシー | バカ! |
観客 | キャーッ。 |
ランカ | あっ。 |
アルト | くっそぉーー! |
アルト | すまない、すぐに…。 |
シェリル | いいからこのまま飛んで! |
アルト | え? |
シェリル | 早く! |
アルト | よおっし! |
ミハエル | ったく、あのバカ!全機、2番機フォロー。 |
観客 | おぉー。 |
アルト | 凄いな、あんた。 |
オペレータ | ブラボー1、3撃墜されました。 |
オペレータ | ゴルフ7被弾。緊急帰還します。 |
大統領 | 事実なのかね。アンノーンがゴーストやミサイルの整備に干渉したというのは。 |
司令 | は、はい。大統領閣下。既に第一防御ラインが突破されました。 |
大統領 | なんとしてもそこで食い止めろ。こちらでも手を打つ。全艦に避難警報を。 |
司令 | 了解しました。 |
大統領 | 軍では防ぎきれないか。 |
レオン | 恐らく。 |
大統領 | 私です。ミスター・ビルラー。ついに奴らが来ました。 |
オズマ | ブッ!ランカー!? |
ギリアム | これですか。ミシェルたちがバイトで飛んでるってのは。 |
オズマ | あぁ?ああ、そうだな。 |
ボビー | 大統領府よりS.M.Sに出動要請。全小隊スクランブル。ミッションコード、ビクター3。繰り返すビクター3で発令された。 |
ギリアム | ビクターって…マジかよ。 |
ジェフリー | 諸君、残念ながらこれは演習ではない。全機スーパーパックを装備。隊長機にはアーマードパックの使用を許可する。 |
オズマ | ギリアム、ミシェル達にもコールを。カナリア、出るぞ! |
ランカ | 、ついに来たぞ。 |
シェリル | 何? |
艦内放送 | マクロスフロンティア行政府よりお知らせします。全艦に避難警報が発令されました。 |
市民の皆さんは速やかに最寄のシェルターに避難してください。繰り返します…。 | |
ナナセ | えぇ!? |
一般人 | 何? |
一般人 | また訓練だろ。 |
キャシー | 急いでください。 |
シェリル | 何言ってんの。まだ…。 |
キャシー | 早く。 |
シェリル | ちょっと。 |
ランカ | え?えぇ!?うそぉ。 |
ミハエル | 了解。直ちに戻ります。行くぞ、ルカ。 |
ルカ | 分かりました。 |
アルト | お、おい。ミハエル、ルカ! |
アルト | 何が起こってやがる。 |
パイロット | どわぁっ!ヒィーッ!? |
オズマ | S.M.S、スカル小隊リーダーオズマ・リーより新統合軍機へ、この宙域は我々が引き継ぐ! |
パイロット | りょ、了解! |
オズマ | フ、腰抜けどもに戦える相手じゃない。 |
ギリアム | コードビクター、隊長が言っていた例の…。 |
オズマ | 行くぞ! |
オズマ | 爆雷だと!? |
オズマ | 何、親玉か。 |
オズマ | どこだぁ…。 |
そこかああっ!! | |
オズマ | 追いつかねぇ……。 |
ギリアム | なんて奴らだ……。 |
オズマ | ギリアム、町を守るぞ。 |
ギリアム | 言われなくたってえ! |
一般人 | なんだ!? |
一般人 | おい、なんだあれ!? |
一般人 | 何か光ってる。 |
オペレータ | パープル、バーミリオン小隊壊滅! |
オペレータ | 最終防衛ライン突破されました! |
オペレータ | アイランド1に取り付かれます! |
司令 | くっ、シールド展開!! |
ギリアム | 貴様らああああ! |
キャシー | 早く乗って。 |
アルト | おい!何なんだよこれは! |
アルト | 待てよ!まだ残っているのがいるだろ!あんたらだけとっとと逃げる気か! |
シェリル | ここからはプロの仕事よ。アマチュアは下がりなさい。 |
アルト | んだとぉ!みんなはアンタを見たくてここに来たんだ。自分だけ逃げるのか!!それでもプロかよっ! |
キャシー | ちょっと、待ちなさい! |
シェリル | バカな子……。 |
一般人 | 早く逃げろ。 |
一般人 | 何だよあれは! |
一般人 | 怪物ぅーーー! |
一般人 | きゃーーーっ! |
アルト | ん?兵器…なのか? |
アルト | VF-25。もう実戦配備に…。 |
ギリアム | とっとと逃げろよ坊主。仕事の邪魔だぁ! |
ぐ、くそぉ…ぐ…。 | |
やられてたまるかよぉ。この化けもんがあああーーー!! | |
アルト | あぁっ! |
ギリアム | あぁ…っあぁぁ…。 |
アルト | やめろおおおおお! |
ランカ | イヤアアアッ! |
イヤ、イヤ、来ないで。 | |
アルト | 行ける。 |
ランカ | イヤアアッ! |
ダイアモンド クレバス(エンディング)
予告 | ランカとシェリル。二人の少女との出会いは、アルトを思わぬ未来へと導いていく。 |
次回「ハード・チェイス」。追撃の歌、銀河に響け。 |