2012年度センター試験結果

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目次

志願状況

2012年度-総志願者数、現役生志願者数、高卒生志願者数すべて減少。現役受験生の比率は若干増加。

 大学入試センターの発表によると、2012年度の志願者数は、前年度に比べ3,447人減少し、555,537人となった。

志願者内訳の推移

 2012年度の志願者内訳は現役生439,713人、高卒生109,748人、その他(高校卒業程度認定試験の合格者など)6,076人。
 現役生は2008年度より増加し続けていたが、2012年度は2011年度より2,708人減少した。ただし、志願者全体に占める比率は2011年度の79.1%に対し、2012年度は79.2%でやや増加している。(現役生の比率は2010年度まで年々増加傾向にあったが、2011年度は高卒生の増加が大きかったため、2010年度の79.5%より減少して79.1%となっていた。)
 2003年度以降減少傾向にあった高卒生は、2010年度は520人、2011年度は3,558人増加したが、2012年度は463人減少した。
 全国の現役生の中のセンター試験志願率は41.5%であった。
区分 2012年度 2011年度 2010年度
志願者数 割合 対前年 志願者数 割合 対前年 志願者数 割合 対前年
高校卒業見込者 439,713 79.2% -2,708 442,421 79.1% 2,273 440,148 79.5% 8,885
高校卒業者 109,748 19.8% -463 110,211 19.7% 3,558 106,653 19.3% 520
その他 6,076 1.1% -276 6,352 1.1% -215 6,567 1.2% -18
合計 555,537 100.0% -3,447 558,984 100.0% 5,616 553,368 100.0% 9,387
※その他は高等学校卒業程度認定試験合格者、高専第3学年修了者等

受験状況

2012年度-総受験者数は減少、受験率は増加

総受験者数

 2012年度センター試験では、総志願者数555,537人に対して526,311人(前年比1,482人減)が受験した。受験率は94.74%で、昨年度に比べて0.32ポイント上昇した。
2012年度 2011年度 2010年度
総受験者数 526311 527,793 520,600
受験率 94.74% 94.42% 94.08%
※受験率=受験者数/志願者数×100

科目別受験者数の推移(本試験)

 2012年度は理科、地歴・公民で科目選択の方法に大きな変更があり、理科は従来の3グループ制が廃止され、理科6科目の中から最大2科目選択となった。
 また、地歴・公民は同一時間帯での実施となり、地歴・公民10科目の中から最大2科目選択となり、2011年度までは受験できなかった地歴2科目という組合せの選択が可能になった。
 この制度変更により、理科、地歴・公民で受験者数が大きく動いている。
2012年度センター試験 理科、地歴・公民 変更のポイント

【理科】
理科総合A受験者の数が大きく減少した。また、地学Ⅰの受験者が減り、化学Ⅰの受験者が増えている。
  • 「理科総合A」受験者の減少について
    理科2科目受験者の選択の仕方を見ると、「理科総合A+生物Ⅰ」の組み合わせは23,508人から6,826人へと大きく減少している。一方、これまで組み合わせることのできなかった「理科総合B+生物Ⅰ」の受講者が13,732人誕生している。
    理科総合Aは物理・化学分野、理科総合Bは生物・地学分野であるため、これまでの時間割であれば「理科総合A+生物Ⅰ」を選んでいた人が、より勉強の負荷の少ない「理科総合B+生物Ⅰ」に流れ、「理科総合A」の受験者数が大きく減ったのではないかと推測される。
    理科2科目受験者の数とその内訳
  • 「地学Ⅰ」受験者の減少について
    2011年度までは理科3科目受験が可能であった。理科3科目のうちの1科目として地学を選んでいる人は2011年度で7,627人いる。この数と、減少した数がほぼ等しいため、3科目目として選ばれていた地学が選ばれなくなったための減少と考えることができそうである。
  • 「化学Ⅰ」受験者の増加について
    こちらの理由ははっきりしないが、2011年度、物理・化学・生物を受験した3科目受験者の数以上に「物理Ⅰ+化学Ⅰ」、「化学Ⅰ+生物Ⅰ」の受験者数は増えており、この結果として、化学が大きく増えたと考えられる。

【地歴・公民】
  • 公民について
    倫理、政治・経済の受験者については、2011年度は「倫理」と「政治・経済」あわせて147,036人、2012年度は「倫理」「政治・経済」『倫理、政治・経済』あわせて142,362人であるため、ほとんど変化がない。大きく変化したのは「現代社会」で72,273人減少している。
    2011年度までは「地歴から1科目、公民から1科目」という指定の大学が多く、公民の科目として「現代社会」を選択する人が多かったが、2012年度より地歴・公民が同枠となったこと、また難関大学を中心とする一部の大学で現代社会が選択できなくなったことなどから、2科目目を公民の「現代社会」ではなく地歴とした人、2科目目の「現代社会」をやめて1科目にした人、1科目受験で「現代社会」を選ぶのをやめて地歴にした人などをあわせて7万人強の減少になったと考えられる。
    ※地歴・公民の1科目受験者は2011年度より47,270人増え、2科目受験者は51,207人減少している。約5万人の人が2科目から1科目に動いている。
    地歴公民1科目受験者・2科目受験者の数とその内訳
  • 地歴について
    日本史B、世界史B、地理Bは、それぞれ4,402人、2,836人、18,759人増えている。これは、地歴から2科目を受講することが可能になったための増加と考えられる。また地理については、1科目受験者の増加も大きく、1科目選択の場合に公民ではなく地理を選んだ人が多いこともうかがえる。

科目名 受験者数 受験者数の増減
2012年度 2011年度 2010年度 '12-'11 '11-'10
国語 502,525 505,214 497,431 -2,689 7,783
地理歴史 世界史A 1,701 2,092 1,979 -391 113
世界史B 91,139 88,303 91,118 2,836 -2,815
日本史A 3,302 4,622 4,094 -1320 528
日本史B 157,372 152,970 151,792 4,402 1,178
地理A 2,695 5,341 4,980 -2,646 361
地理B 132,528 113,769 110,093 18,759 3,676
公民 現代社会 105,570 177,843 171,419 -72,273 6,424
倫理 35,537 58,278 55,849 -22,741 2,429
政治・経済 57,224 88,758 89,887 -31,534 -1,129
『倫理、政治・経済』 49,601 49,601
数学 数学I 7,186 8,614 9,555 -1,428 -941
数学I・A 384,818 377,714 368,289 7,104 9,425
数学II 6,917 7,185 7,018 -268 167
数学II・B 349,438 340,620 331,215 8,818 9,405
理科 理科総合A 15,270 37,109 29,315 -21,839 7,794
理科総合B 20,365 20,160 16,372 205 3,788
物理I 152,853 152,627 147,319 226 5,308
化学I 223,669 213,757 208,168 9,912 5,589
生物I 189,214 190,693 184,632 -1,479 6,061
地学I 18,347 25,231 24,406 -6,884 825
外国語 英語(筆記) 519,867 519,538 512,451 329 7,087
英語(リスニング) 514,748 513,817 506,898 931 6,919

得点状況

2012年度-10点以上の変動のあった科目はなし

科目別平均点の推移(本試験)

 前年度と比べて10点以上の変動があった科目は、2010年度は政治・経済、数学Ⅰ、化学Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰと5科目あったが、2011年度は数学ⅠAと物理Ⅰのみとなり、2012年度はすべての科目が10点以内の変動であった。
2012年度 12-'11 2011年度 2010年度
国語(200) 117.95 6.66 111.29 107.62
地歴(100) 世界史B 60.93 -0.53 61.46 59.62
日本史B 67.92 3.81 64.11 61.51
地理B 62.16 -4.24 66.40 65.11
公民(100) 現代社会 52.10 -9.66 61.76 58.76
倫理 69.01 -0.41 69.42 68.66
政治・経済 57.99 -0.98 58.97 59.16
『倫理、政治・経済』 67.14
数学 数学I・A(100) 69.97 4.02 65.95 48.96
数学II・B(100) 51.16 -1.3 52.46 57.12
理科(100) 物理I 68.03 3.95 64.08 54.01
化学I 65.13 8.56 56.57 53.79
生物I 64.00 0.64 63.36 69.70
地学I 69.48 5.18 64.30 66.76
英語 筆記(200) 124.15 1.37 122.78 118.14
リスニング(50) 24.55 -0.62 25.17 29.39
国語
2007年度に109.95点と低い点数となった反動からか、2008年度に121.64点と大きく上昇したものの、2009年度、2010年度と連続して低下、2010年度は2007年度より低い点数となった。2011年度は若干上昇し、2012年度もさらに上昇したが、6割にはまだ少し届いていない。
地歴
日本史Bの平均点が上がり、地理Bの平均点が下がった。その結果、地歴Bの3科目での最高点はここ数年地理Bであったが、今年は日本史Bとなった。3科目間の最大点差は日本史Bと世界史Bの6.99点で、昨年よりも差が広がった。
公民
受験者数が大きく減少した現代社会において、平均点も大きく下がっっている。倫理と政治・経済の平均点は昨年とほとんど変わらないが、政治・経済の平均点は相変わらず6割に届いていない。公民4科目間の最大点差は倫理と現代社会の16.91点となり、昨年よりも広がった。
数学
2010年度に難化し、15.00点の大幅ダウンとなった数学ⅠAは、2011年度は16.99点上昇し、例年並に戻り、今年もさらに平均点はアップした。一方、2010年度に易化して平均点が上がった数学ⅡBは、2011年度はやや難化して例年並に戻り、今年はさらに平均点が下がっている。
理科
2010年度に9.54点と大幅ダウンした物理Ⅰは2011年度には10.07点アップして例年並に戻り、今年もさらに平均点があがった。2010年度に15.75点ダウンした化学Ⅰは2011年度は2.78点のみのアップにとどまったが、今年はさらに8.56点アップし、例年並に戻った。2010年度、大幅にアップした生物Ⅰと地学Ⅰは、2011年度はどちらもダウン、今年はどちらも若干アップ。結果として、今年の理科4科目の平均点は妥当なところにほぼ揃った感があり、4科目間の最大点差も地学Ⅰと生物Ⅰの5.48点で、昨年よりも縮まった。
英語
筆記試験・リスニングともに、平均点は昨年とほとんど変わらなかった。[筆記200点+リスニング50点]を一般的な成績利用方法(250点を200点に圧縮)で算出すると 118.96点となり、昨年に比べて0.60点アップした。

 なお、各科目の難易度は毎年変わるので、前年の平均点の高低で選択科目を決めるのは危険である。毎年、前年度の平均点が高かった科目に受験生が集まる傾向があるが、自分の得意な科目を選択し、しっかり学習して高得点をめざしてほしい。

関連項目


外部リンク



このページの最終更新日時: 2012/02/04 16:49:19
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