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テレビに近づいてみた。すると、いきなりテレビの電源がつき、
画面に、頬が赤く、白く顔を塗られて、スーツを着た人形が映った。不気味だ。
その人形は喋りだした。人形の声はとても冷酷で、低く、ボイスチェンジのような声だ。
おそらく、誰かが後ろで喋っているのだろう。
「やぁ、ジョニー。ゲームをしよう」
なんのことだ?
「お前は冷戦に狩り出され、今までの間独房の看守を勤め囚人に対して酷い扱いをしていた。時には警備をさぼり、便所へ駆け込んでいた。
 哀れだ。実に哀れだ。」
ふざけやがって。
「今日はお前が独房に閉じ込められる日だ」
なんだって?
「このゲームの運命は二つ。一つは無事に生き残り、新しい人生を迎える。
 もう一つはゲームに失敗し…お前はそこで朽ち果てる。」
な、なんだって!?
「妻と息子もゲームに参加している。だが、薄汚い独房の中ではない。
 清潔で安全なところに居る。心配はするな。なにもしない。だが、妻と息子はお前に
 「救済」を求めている。では、お前の決断を聞こう」
くそ、だれだ!
「テーブルの上にスイッチがあるだろう。そのスイッチがゲームを支配する。
 右のスイッチを押せば、独房の扉が開きお前は生き残る。だが、妻と息子は死ぬ。」
………。
「左のスイッチを押すと、横にある通信機で私の位置を把握できる。
 だがそれまではさまざまな試練が待っている。それに合格し、最後に私と出会える。
 つまり、お前を酷い目に合わせたこの私に、復讐できるわけだ。
 よく聞け。妻子の場所は常に私にある。
 時間内にスイッチを押さないと扉は永遠と開かなくなる。早く決断しろ。
 どうだ、どちらのスイッチを押すか。判断は君に任せよう」

「生きるか死ぬか。選択は君次第だ。」
…。
「ゲームスタート」
テレビは消えた。
すると、タイマーが動き始めた。時間が減ってゆく。
00:57 刻一刻と時間が減ってゆく。
くそ!どうすればいいんだ!
「うおおおおおおおおおお!!!」
おれは狂った。くそぉ!勝ってやる!ゲームに勝って、お前を殺す!
おれは左のスイッチを押した。
すると通信機がウィーンと音を発した。
やがて、さきほどの声が聞こえてきた。
「よく決断した。これから扉を開ける。道にそって歩けば良い。
 試練をクリアするごとに私に一歩近づく。
 わたしに出会えることを祈っている。ゆけ、ジョニー」
扉がその瞬間開いた。ゲームスタートだ。
おれは、ゆっくりと、歩き始めた。