服部半蔵伝外伝ほのかの巻

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服部半蔵伝外伝ほのかの巻」(2009/01/12 (月) 22:39:15) の最新版変更点

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闇が秋葉原を覆った 太陽の恵みを遮り、人の営みを否定する闇が アバドン それは雲霞のごとき蟋蟀の群 千ではきかぬ、万ではきかぬ、群 そしてその中心にそれはいた アバドン それはひときわ巨大な体躯とひときわ巨大な顎を持った蟋蟀―――リオック 「喰らい尽くせ!喰らい尽くせ!」 アバドンが吼える 「喰らい尽くせ!喰らい尽くせ!」 アバドンが響く そして―――焼滅 「な……何がおこった!?我が群体が……我が軍隊がぁ!!」 「やれやれ、あの子たちが愛した街を壊されるのを見るには忍びないんでね。ちょっとだけ、手出ししちゃおうかね」 アバドンの前に現れたのは、たった1人の老婆だった 「今のを……貴様がやっただと……?舐めるなよ!俺を舐めるなよ人間風情が!!俺を誰だと思ってやがる!!ビーストハザードのアバドンを!!舐めるなあぁぁぁっ!!」 「もう少しおしゃべりは控えた方が良いねえ。周りが見えていないんじゃないかい?」 「なっ……ぐああぁぁ!!貴様何をしたぁ!!燃える!?俺の軍隊が!?俺の群体が!?俺の体がぁぁっ!!」 「あの子たちが言ってたよ。この街には『燃え』があるって。だからね、私はその熱をちょっと貰っただけさ」 アバドンが、火に飛び込む蛾のように、燃えて燃えて燃えて最後に 「何故だ……何故人間風情に……この俺が……」 「人間だろうとなかろうとね、命の火を燃やせないようじゃ駄目さ」 轟、と炎が巻き上がりアバドンの体を包み、それもやがて消えた ここは秋葉原―――最も熱のある街 そして服部ほのかの守る街 服部半蔵伝外伝ほのかの巻

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