ビーストハザード外伝 ~三匹が斬る~

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―ギアナ高地上空 高度1万八千メートル ―なかなか言うじゃねェか。受けきって見せな、魔空の顎! 「この鷲様を舐めんじゃねーぞ。喰らえ!烈風の斬撃!」 ―ブレイキング・ザ・ヘヴンズフォール! 「ウィンディソニックレイヴ!」 空と風 竜と鳥 刹那の擦れ違いの後 「クソ…マジかよ…畜生が…」 ―ま、一応褒めてやるぜ?なかなか涼しかったからよ。あばよ、この時代の空の王 鷲の身体はゆっくりと崩れ落ちた ―サバンナ 「負けれん!ヴィシュヌよ、知るがいい!この時代の獣王の力を!」 「聞かれよ!百獣の咆哮!」「砕け!百獣の牙!」 ―良い眼だ。ならば知るがいい。久遠を超えし時の胎動を…! 「ハウリングスマッシャー!」「サウザントシーザークロウ!」 ―サンクションズオラクル! 獣王の牙と咆哮、それら全てが圧倒的な力でかき消され そして… 「ぐ、ぐわあぁーッ!」「ば…ばかな。我々獣王をこれほど容易く…」 ―弱いと笑いはせぬ。重みが違うのだ。一億年以上の時を背負うこの私と  たかだか数百万年程度の歴史の君たちではな 「…鷲!獅子!虎…!」 太平洋、水深1200メートル 咄嗟に叫んだ物がいる。シャチである 彼はその鯨族にのみ許された圧倒的な超音波ソナーで 彼らが敗れた事を知った。そして、その巨大すぎる相手の事も… 「どうしたのだシャチよ」 「マッコウクジラか…。鷲、獅子、虎が倒れた」 「馬鹿な!六大聖天と互角以上に戦う獅子が敗れたというのか…!?  それに虎や鷲は我らと同じ」 「言うな、彼らは敗れたのだ…」 「ぐぬぬ…」 敵の強大さは十二分に承知していた。だからこそ 腕利きの彼らを派遣したのだ。だがその見積もりはどうやら甘かったらしい シャチは己の甘さを痛感し、そして一言 「やむをえん。私自らが出る!」 「落ち着け、シャチ!奴らは強大過ぎる!いつものお主らしくない!」 「止めるなマッコウクジラ。このシャチ、同胞を倒されて尚、高みの見物を決め込む趣味はない!」 「お主…死ぬ気だな」 「既に象が行方不明になり、獅子、鷲、熊が倒れ、その後任である虎までもが倒れた  私はこれ以上同胞が傷つく姿を見てはられんのだ。私が出る。マッコウクジラ、後は頼む。河馬にはよろしくいっておいてくれ」 「何を頼むというのだ?ワシはこれからお主に付き合おうというのに」 マッコウクジラはニヤリ、と笑った。つまり、それは 「…お前は馬鹿だな、マッコウクジラ」 「よく言われるのぅ。今更ワシに馬鹿などと」 ガハハハハと笑うマッコウクジラの身体には、無数の傷が走っている それはこれまでの激戦の証、その最も新しい傷はオケアノスと名乗る水神との戦いでついたものだ 歴戦の勇者は今、最期の戦いに赴こうとしていた 「逝くか、友よ」 「応よ。ハクジラ族の真の力を見せてやろうぞ」 「おおっと、ハクジラだけで話を進めないで貰いたいですなぁ」 そういう彼らの眼の前を何かが横切る 眼を凝らして海底を見ると一輪の薔薇が突き刺ささっていた 「この薔薇は」「河馬!」 「僕を忘れてもらっては困るなぁ!六大聖天のこの河馬を!」 突如薔薇を加えて参上した男、彼こそは河馬 河を司る戦士、河馬である 「フン…馬鹿が3人、上等だな」 「なんか馬鹿って言葉、僕の事みたいで嫌だな」 「本当に嫌な思いをしているのは、鹿と馬さ」 「ちがいないのう!」 太平洋に笑い声が木魂する中、三人の戦士は戦場に向かって歩き出した 六大聖天、最後の戦いが今始まる ビーストハザード外伝 三匹が斬る 完

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