十六聖天外伝 ~四匹の魔獣~

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リトルバスターズエクスタシーを6本手に入れた三人は、友の墓に向かう 4本は自分たちと、どうしても来れなかったもう一人の友の分 そして残りの2本は、戦いで散った友の分 彼らは皆、一つの隠れ里の生まれだった そしてこれから向う墓所に眠る友も、また同じ里の生まれだった 里での呼び名は断滅の紫鋏。人呼んでヴァイオレットキャンサー 里での呼び名は緋き大海嘯。人呼んでヴァーミリオンシャーク 里での呼び名は茶色オックス。人呼んで茶色オックス 「オゥ…ブロウ、パイソン。オメーらが欲しがってたモン、持ってきたぜ?」 「おや…既に同じものが置かれていますね。誰でしょう」 「誰だって良いじゃねェか。こいつ等がそれだけ思われてたってこった」 「黒き無限の叡智…創生の紅蓮…安らかに眠ってください」 「モー」 三者三様、空の墓所に祈りを思いを馳せ、祈りを捧げる 「リトバス、ダブっちまったけど別にいいよな?」 供物として買ってきた物を墓に供えようとした時である 「保存用、鑑賞用という訳ダネ。ならばコレは布教用ダヨ」 彼らの耳に懐かしい声が飛び込んできた 「タイガー…てめぇ…」 「きっと、あの世でも布教活動に励むだろうからネ」 かつての友、ヴェノムタイガー。一見するだけでは以前の面影は一切感じられない 口調も全く依然と異なる だが、その別人と化した彼の目に一瞬、懐かしいものを感じたのは錯覚だろうか 「さて、ところでキミ達誰ニ付けられたンだイ?」 「さぁてね。さっきもヲタ狩でもして小遣いを稼いでやろうかと思ったら  鬱陶しいブンブン蠅が飛んできやがってよォー?」 「お二人とも、一人は生かしておいてくださいね?聞きたい事が沢山ありますから」 「ブンブン蠅は“事故”っても仕方ねーよなァー?」 「“事故”で済ませるなんて、断滅の紫鋏も随分優しくなったものです」 「今日はイイ気分なんダ…それを邪魔するなんて許さナイ…許さナイヨ…」 「モー」 彼らに刺客を放った者は一つのミスを犯した この日の彼らは怒れる四匹の魔獣と化していた事である 十六聖天外伝 ~四匹の魔獣~

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