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明智光秀は自分の使えるべき男
織田信長の事を考えると、背筋が寒くなった
武力を持って、武家による天下統一…天下布武を唱え
圧倒的軍事力を背景に日本を手に入れようとする織田信長
紙を千切るかのごとく鎧武者を引き千切り、怪しげな力で空を割る
僧を平気で手にかける、これまでに無かった取り組みを数多く成す
危うい。光秀の内にある不安と不満は日に日に増すばかり
とある城を落とすために策を練りに練り、開戦の時をまっていた時である
「光秀様!信長様が…!」
家臣の溝尾庄兵衛が血相を変えて飛んできたので
現場に向かうとそこには
「天下布武~!天下布武~!おれは天才だファハハハハ!」
と、単身敵の軍勢と戦う信長の姿があった
(これでは策を練った私の立場がないではないか!)
(やる、か…?)
こうして彼は謀反を決意した。その結果は歴史が示すとおりである
だが、世間に知られている歴史と事実は少し違う
信長は死んでおらず、また光秀も討たれる事なく、名を変え江戸幕府の基盤を作った一人となった
そして彼は名を更にかえ、信長と呼ばれていたそれの忠臣となった
十六聖天外伝 金柑の章