十六聖天外伝 題名を忘れたけど多分4話か5話くらい

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「私の鏡は「攻め」の鏡。貴女の「守り」の鏡とは違う」 背後に気配を感じてアリスは大地を蹴り、大きく後方に跳躍する (あの子の能力はわからないけど、鏡に写っちゃダメだ。あの鏡は嫌な感じ…!  とりあえず距離を取って態勢を立て直さないと。血を流し過ぎた…) 「遅い」 「!?」 グチャリ、と湿った音はアリスの足から放たれていた 何が起こったか把握する前に、アリスの小さな身体はバランスを失い 無様にも倒れてしまう 「あ…ぐうぅううぅううう!」 「そして私も鏡は映るモノすべてを歪ませる」 アリスの左足は、曲がっていた。それは見事に曲がっていた 肉も、骨も、血管も、神経も、何もかもが曲がりに曲がり それはもう足の形をしていない、肉の塊と呼んで差支えないものだった 「そして私たちは貴女を超えるべくして生み出された。能力ならいざ知らず  身体のスペックでは私たちは貴方を圧倒する」 身の丈ほどもある大きな鏡を背後に従えた、アリスによく似た少女 アリス・ザ・ディストーションミラーは感情のこもらない声で淡々と事実だけを告げ 地面に倒れたアリスに止めを刺すべく、鏡をアリスに向けようとする 「ちょっと待ってよ。姉さんもう終わらせるの?」 ディストーションミラーの行動にフェイクワールドは非難をあげるも 彼女は淡々と言葉を返した 「勝てる時に勝つ。倒せる時に倒す。甘い油断と余裕が敗北を招く」 「えー…。せっかくだからホラ、これをこうしてさ」 「あ…」 そう言いながら、彼女は姉の鏡を強引に傾け、アリスの腕を映した それに映ったアリスの腕は勿論 腕の形をしていなかった ◆ アリスが戦っているであろうその建物 普通の家にしか見えない“それ” だがしかし、例えようのない不気味な気配放つその建物を見下ろす影が小さな影が一つ 彼女の影に潜む少女の使い魔である、吸血皇は “それ”から漂う気配を感じ取り、主である少女に声をかける (マスター、本当に行かなくていいのかね) 「私が出て行っても解決しない」 (だがしかし、ヤツは行ってしまったぞ) 「…」
「私の鏡は「攻め」の鏡。貴女の「守り」の鏡とは違う」 背後に気配を感じてアリスは大地を蹴り、大きく後方に跳躍する (あの子の能力はわからないけど、鏡に写っちゃダメだ。あの鏡は嫌な感じ…!  とりあえず距離を取って態勢を立て直さないと。血を流し過ぎた…) 「遅い」 「!?」 グチャリ、と湿った音はアリスの足から放たれていた 何が起こったか把握する前に、アリスの小さな身体はバランスを失い 無様にも倒れてしまう 「あ…ぐうぅううぅううう!」 「そして私も鏡は映るモノすべてを歪ませる」 アリスの左足は、曲がっていた。それは見事に曲がっていた 肉も、骨も、血管も、神経も、何もかもが曲がりに曲がり それはもう足の形をしていない、肉の塊と呼んで差支えないものだった 「そして私たちは貴女を超えるべくして生み出された。能力ならいざ知らず  身体のスペックでは私たちは貴方を圧倒する」 身の丈ほどもある大きな鏡を背後に従えた、アリスによく似た少女 アリス・ザ・ディストーションミラーは感情のこもらない声で淡々と事実だけを告げ 地面に倒れたアリスに止めを刺すべく、鏡をアリスに向けようとする 「ちょっと待ってよ。姉さんもう終わらせるの?」 ディストーションミラーの行動にフェイクワールドは非難をあげるも 彼女は淡々と言葉を返した 「勝てる時に勝つ。倒せる時に倒す。甘い油断と余裕が敗北を招く」 「えー…。せっかくだからホラ、これをこうしてさ」 「あ…」 そう言いながら、彼女は姉の鏡を強引に傾け、アリスの腕を映した それに映ったアリスの腕は勿論 腕の形をしていなかった ◆ アリスが戦っているであろうその建物 普通の家にしか見えない“それ” だがしかし、例えようのない不気味な気配放つその建物を見下ろす影が小さな影が一つ 彼女の影に潜む少女の使い魔である、吸血皇は “それ”から漂う気配を感じ取り、主である少女に声をかける (マスター、本当に行かなくていいのかね) 「私が出て行っても解決しない」 (だがしかし、ヤツは行ってしまったぞ) 「…」 十六聖天外伝 題名を忘れたけど多分4話か5話くらい

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