十六聖天外伝 負け組外伝 強くなった負け組の章

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「私と戦うアル!」 「なるほど。あくまで敵対するのか。ナンセンスな子達だ」 「ここまで馬鹿にされて黙っていられないぜ」 「ダメ。お兄ちゃん動かないです!」 「いっけいはやられたままか…!」 「こぶしを使ったのは大人気なかったね。この輪ゴムで戦ってあげよう」 「なめやがって…!」 「輪ゴムは意外と痛いよ。強がらない方がいい」 「何… 輪ゴムが山を消し飛ばしやがった」 「さぁ、避け続けてみたまえ。アルスラー君。楽君」 「まさひろ様、コンビニいってきていいですか」 「いってきたまえ、ゴライアス。私はチェリオだ」 「ならば、私ことアルフレートはファンタを所望しよう」 「しからば、ドクターペッパーを」 「戦いの最中によそ見をするんじゃねぇ!」 それから三か月が過ぎた 「三か月も輪ゴムでもてあそびやがって…!この野郎!」 「まだ、気づかないのかね」 「何…?」 「もう、煽られても腹は立つまい。それが明鏡止水」 「そして私の輪ゴムを命がけで避けるうちに、動体視力と反射神経、そして危機を察知する第六感が鍛えられたはずだ」 「まさか、その為に…」 「さぁてね。では我々は帰るとしよう。アルスラー、楽…善戦を期待しているよ。時代を担う子供達よ」 「ありがとう…」 『君たちを笑いに来た、それだけの事。さらばだ。また逢おう』 「まちやがれ!」 「いっけい!」 「いっけい!退院したのか!」 「畜生、俺入院してただけじゃねぇか…」 「きっと折れた骨、少しは硬くなってるアルよ…」 負け組外伝 強くなった負け組の章

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