十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド三章中編~

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一見、おとなしそうな美女に見えても彼女は 聖天位に属する女性、七位 ナナエル・リキテンシュタインである 背後に殺気を感じた瞬間素早く飛び素去り、そのゴールデンアイは背後の敵を焼いたはず、 だった 「ハイ残念~。ウン、けどおねーちゃんも強いんだね。クリステルと戦った聖天も凄く強か ったって聞いたよ」 何事もなかったかのように、ポニーテールを風になびかせながら少女は笑う 少女のその顔、そしてその声もアリスに何処か似ていた 「別の聖天…?まさかお兄様が…?」 「うん、そーだよ。カイザーさん。凄く強かったらしいね。ギデオンって人も一緒だったみ たい」 「…そんな」 あの兄とギデオンが負けた?そんなはずがない。あの二人が負けるはずがない そう自分に言い聞かせる。こういう時、兄ならばまず心揺らぐことなく目の前の敵を倒すは ずだ 話はそれからだ。それから真偽を確かめればいい。ナナエルは目の前のアリスに似た少女を 睨みつける 「怖いなー。アタシはクリステルやアリッサみたいに強くないからねー」 「あ、アタシはネリー・キャロル。いちおーキャロルシリーズのネーム持ち。ただの失敗作 と一緒にしないでね」 「けど、おねーさんの攻撃が効かないのは多分相性が悪いんじゃないかな。私のフィッシュ フットマンとさー」 彼女の周りには、小さな水の塊ががふわふわと浮かんでいた この水の塊が水蒸気となりナナエルのゴールデンアイの可視光線を減衰させていたのだろう (この子は一体…。ううん、それよりあの小さな水の塊が私の能力を無効化させたのね  ゴールデンアイを無効化させるほどの水量をあの小さな水の塊が持っているとは俄かに信 じられないけど) 距離をとりつつ、ナナエルはゴールデンアイを放つ。だがやはり全て、その小さな水の塊か ら出る蒸気が減衰させ無効化させられてしまう だがそれでもナナエルはゴールデンアイを放ち続ける。どんな水でも水蒸気が出る以上、確 実にいつかは蒸発するはず…! 「あ、そーだ。教えてあげる!私のフィッシュフットマンはね。別の空間にある海を、この 水の塊を媒介にして呼び出す能力なの!  おねーちゃんのそのビーム。当たったらすごく痛そうだけど、海を蒸発させるには時間が かかっちゃうんじゃないかなぁ」 「そん…な…」 「それに、蒸発しきるまで、アタシは待っててあげなーい!」 腹部に鈍痛。圧縮された水塊がナナエルに炸裂 ナナエルの身体は紙のように宙を舞う 「アハハ。それそれそぉーれ!」 笑いながら、ネリーの水弾がナナエルの身体を弄ぶ 宙を舞い、血にまみれながらナナエルは最後の能力、ダイスを使う覚悟をした 失敗すれば、何もかもが終わる。それでも… 「かわいそ~。アタシじゃなければね~。相性ってホントに大事!」 それでも今使わないと、ここで使わないと…ナナエルが決意を固めたその時 「本当にな。相性ってのは全く大事なもんだぜ…。なぁオイ!」 ―ジャラリ 金属がこすれる音、そして鋭い風切音がネリーを襲った 「十六聖天ってなぁ、何も一人じゃねェし、そもそも十六人とは限らねぇんだぜチビ助」 とっさの攻撃を紙一重で避したネリーは、突如現れた的に向い水弾を叩きつけるが それら全てが鎖でたたき落とされる。その男の半径三メートルは水で濡れてすらいなかった 「相性ってのは大事だなぁ。えぇ?」 「誰…!?知らない。こんなオッサンデータに無い!」 「名乗ろう。十六聖天十七位、田中茂。参る」 クリムゾンブロウ曰く「目立ってるよ。ねぇ」 ブラックパイソン曰く「どうせ3行くらいで死ぬ」 十六聖伝外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド三章中編~

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