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その場には傷ついた女、水を操る少女。そして一匹の獣がいた。腐っても聖天に身を置く身
水を無効化され白兵戦に持ちこまれたネリーに勝ち目はなかった。鎖につながれた鎌が金色に光る
だが、次の瞬間、田中茂の身体は吹き飛ばされていた
「茂さん!」
「大丈夫か。ネリー。私の妹を良いようにしてくれた罰だと思え、人間」
「アリッサ!きてくれたんだね」
「よくも…!よくも茂さんを!」
「しまった、アリッサ!」
アリッサと呼ばれた、アリスに似たツインテールの少女に向けて、ゴールデンアイを放つ
ネリーの虚を完全についた攻撃。だがアリッサと呼ばれる少女には何の効果もない
「茂というのは、そこに転がっているボロ屑の事か?」
ネリーの足もとに転がっていた鎖鎌が蒸発する
「空間ごともお前の光を燃やした。こんな風に、な。所詮その程度の光だという事だ。無駄
な抵抗はやめるんだな」
「だが、待てよ。金色の魔眼にしては貴様の眼は弱すぎる」
ナナエルの髪を掴み上げ、アリッサはナナエルの両眼をじっくりと見ていた
「フ…フハハハハ!お笑い草だなコイツは。ネリー、この女じゃない!
十六聖天内に所持者がいるのは確かだが、コイツではないぞ!」
「えー…違うの?ざんねん。じゃあ次だね。バイバイ、おねーちゃん」
薄れゆく意識の中、ナナエルは兄の無事を、そして仲間の祈っていた
クリムゾンブロウ曰く「ジャスト3行。見事」
ブラックパイソン曰く「賭けは俺の勝ちだな。早くハーゲンダッツ買ってくれ」
十六聖伝外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド三章後編~