十六聖天外伝 ハロウィンの章 死霊使いと鎖鎌編

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十六聖天外伝 ハロウィンの章 死霊使いと鎖鎌編」(2008/11/06 (木) 19:28:06) の最新版変更点

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今日は年に一度のハロウィンの日 私がクリスマスと誕生日とお正月の次くらいに好きな日です 私は、おとうさんやおかあさん、それに一部の仲間しか知らない秘密があります だから、ほとんどの人に顔を見せたことはありません だけど、今日はみんながいつもの私と同じようなかっこうをするので、少しごまかせます だから私はあえて普通の服を着ます。お菓子も貰えます。本当にいい日 「ん…?誰だ?何処かで逢ったことあるか?」 「…ううん」 「えーっと…で、何かな…」 「あ…。とりっく・あ・とりーと…」 「…?」 「オイ次郎。今日が何の日か知らんのか。ハロウィンだぜ。トリック・ア・トリートってのはお菓子をくださいって事だ」 「先輩。もう二日酔いは良いのかい?」 「あぁ。俺の家と違って何もないから逆に落ち着いて寝れるぜ、お前の家はまるで虚無の世界だ」 「あの…。とりっく・あ・とりーと…」 「よし!お菓子はないから、変わりにこの田中茂がお嬢ちゃんにコレをあげよう!」 「…なんですか?これ…」 「鎖鎌だ。大事にしてくれよ」 「…ありがとうございます」 「先輩、こんな可愛い子に鎖鎌はねェだろ…。な?」 「ぁ…!」 「チョット待ってろよ。何か探してきてやるからな」 「どうも…」 「鎖鎌、嬉しいよなぁ…?」 「…はい」 「おぉ、すまねェ。待たせちまったな。んで、だな…こんなもんしか無かった…」 「酢昆布じゃねぇか次郎。これなら鎖鎌のがマシだぜ」 「…すまねェ…。後はこんなのしか…」 「茎わかめに、梅昆布…海苔?海藻ばっかじゃねぇか次郎」 「面目ねェ…ごめんな、お嬢ちゃん」 「ううん、嬉しい。ありがとう…!」 「良い子だなぁ…」 「ありゃ鎖鎌のよく似合う美人に育つぜ。賭けてもいい」 好きな人に可愛いと言われました。頭を撫ぜてもらえました それだけで十分私は幸せなのに、お菓子まで貰えました 食べた事のないこの国独自のお菓子のようです。家で食べるのが楽しみです 鎖鎌はすごく邪魔です。重いし…正直、捨てたい 十六聖天外伝 ハロウィンの章 死霊使いと鎖鎌編 完

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