四堂家の受難・徒労編

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四堂家の受難・徒労編」(2008/11/06 (木) 19:33:25) の最新版変更点

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「おーい春風どこいったんやー? しもた、チョコパフェに夢中になりすぎてすっかり忘れとったわ」 「あ~んケロちゃんたすけてぇ~」 「おっ、春風今まどこ行ってたんや?ホンマ探したで。 ん?そんなとこでなにしとるんや?」 春風が地面にしゃがみ込んで泣いている 「迷路で迷ってぇ、抜け出せなくなっちゃのよぉ~」 「迷路やて!?まさかメイズのカードか!どこやその迷路っちゅうのわ」 「ここよぉ」 春風は足元を指差す 「どこや?マンホールしかあらへんで」 「そうなのぉ、マンホールの模様がいろいろあってぇ面白かったから見てたらぁ、 この模様で迷っちゃったのよぉ」 足元のマンホールは言われてみれば迷路のような幾何学模様をしている しかしどこをどう見たらこれで迷うのだろう。幼稚園児でもありえない 「…早よ帰るで」 「あ~ん置いてかないでぇ、たすけてぇ~」 「あーもう!見なきゃええやん!」 「そっかぁ~!さっすがぁ~、ケロちゃんはたよりになるぅ~!」 ケルベロスは溜息をつく 「あ~んケロちゃんたすけてぇ~」 帰路についていたが再び春風が助けを求めてきた 「どうしたんや春風?」 「木に絡まっちゃったのよぉ、動けないのぉ~」 「樹やて!?まさかウッドのカードか!どこの樹や」 ケルベロスは春風を見るが別段樹に絡まっている様子は無い 「これなのぉ。ちょっと縄を掛けてたらぁ枝に引っ掛かってぇとれないのぉ」 確かに春風がいつも持ち歩いている自殺縄が木の枝に掛かっている 彼女の背の高さほどの場所である。彼女が外そうとすればするほど状態は悪化する 枝が一本しかないというのに、どうすればそんなに絡まるのだろうか、不思議である 「…わいが取ったるさかいどいとき」 「さっすがぁ~、ケロちゃんますますたよりになるぅ~!」 ケルベロスはまた溜息をつく 「あ~んケロちゃんたすけてぇ~」 しばらくするとまたまた春風が助けを求めてきた 「今度はどうしたんや春風?」 「わたしの大事な本が消えちゃったのよぉ~」 「消えた?今度こそまさかイレイズのカードか!何時や何時消えたんや?」 ケルベロスが春風を見る。おろおろしている。確かにいつも手に持っている完全自殺 マニュアルがない。手には。…しかし… 「わからないのぉ。気づいたらなかったのぉ」 「…おい春風、胸や。自分の胸を見い」 春風の胸の間にその本が挟まっている 「え?あっ忘れてたぁ。さっき縄を掛けるとき邪魔だったんでぇ胸に挟んでおいたのよぉ」 バスト90センチは伊達じゃない 「さっすがぁ~、ケロちゃんは怖いくらいたよりなるぅ~!」 ケルベロスはまたまた溜息をつく ようやく二人は家に着いた この間、同じようなやり取りが何度もあったということは言うまでも無い 「ようやっと帰ってこられたか…正直しんどい」 「今、カギ開けるからねぇ待ってってぇ。あれぇ?カギが弾かれて開けられないよぉ。 あ~んケロちゃんたすけてぇ~」 くどい様だが春風が助けを求めてきた 「もう突っ込むきもおこらへん…って、なんやと!弾かれるやて!!ここは四堂家の 家族の大切な家や。その大切なものを守るゆうたら…まさかシールドのカードか! どれ見せてみい」 ケルベロスは春風の持つカギを見た 「…ありえへん。それアイスの当たり棒や…」 「えっ、そういえば帰りに買ったぁバーゲンダッツのアイスが当りだったからぁ、 そのまま手に持ったままだったわぁ」 「さらに言うけどな、バーゲンダッツに当たり棒なんてあらへん」 「でもぉ棒に何か文字が書いてあるのよぉ。読めないけどぉ」 「ええ値段のアイスには大概文字が書いてあるもんや」 「そうなんだぁ。さっすがぁ~、ケロちゃんは(ry」 ケルベロスが力なく崩れ去る 「おーい、春風姉、ケロちゃんただいま~」 「なんだ二人とも今帰ってきたのか?私達とちょうど同じくらいだな」 「ただいまです春風おねえちゃん。ケロちゃんもですです」 秋奈、夏夜、冬音の三人が一緒に帰ってきた 「あれケロちゃんどうしたの?何か疲れてるみたいだけど…」 「話せばなごうなる、なごうなるんや…」 「ふ~ん別にいいけどね」 「ところでぇ今日の晩御飯はなにぃ?おねえちゃんおなかすいちゃったぁ」 「今日はカレーですよ」 「冬音まさか今度も肉の代わりにちくわなのか?あれは合わないぞ」 「今夜は違いますよ。笹かまぼこですよ」 「なによ~それじゃあんまり変わらないじゃない」 「違いますよ、鐘崎の笹まかですよ、鐘崎のですです!」 「なんやと!鐘崎の笹まかやと!城塞都市宮城の貴婦人と呼ばれたあれか!!」 「どうしたんだケロちゃん?急に元気になって。何か知ってるのか?」 「知ってるも何もアデリーペンギン推薦の一品やないか!今では滅多 にお目にかかれへん代物やで」 「なによそんなの聞いたことないわよ」 「もうがまんできないのよぉ~早くお家に入りましょうよぉ」 「そうだな」 「ところで生卵はあるんやろな?カレーには生卵やで。 最初にカレーに生卵いれたやつはホンマ天才やで、尊敬するわ」 「「「「ありえねぇ!!!!」」」」 こうして四堂家の平和な一日は過ぎていくのであった 四堂家の明々々々後日はどっちだ ~四堂家の受難・徒労編 完~

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