十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド 最終章 第八話~

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「トム、お前ガキと次郎連れて“飛ぶ”くらいの力は残ってるんだろ」 (正直立ってるのも限界なんだよ。ガキの前くらい格好つけさせろ) (出来るだけ時間は稼ぐ。頼んだぜトム) (ソーリー…ブロウ、パイソン。マイフレンド…) 「そういう事だ。行け」 念話を終えたトムが、傷ついた仲間に向き直る 「デスメタル、アリス。次郎をしっかり固定してくだサイ。跳躍シマス」 「え…」 「ブロウとパイソンは…?」 「こんなヤベーのほっとけねーだろ?」 「そういうこった。お前らがいると足手まといなんだよ」 「無理よ!あの子に勝つなんて…!トムですら無理だったのに!」 「おいおい、アリス。聞いてたろ。トムは油断してたんだよ。油断してるトムなら俺たちでも倒せるさ」 「嘘!ねぇトム!二人を止めて」 「ソーリー…」 「デスメタルもなんとか言ってよ!  …デスメタル…?」 デスメタルと呼ばれた少女は、俯き、小さく震えていた 「オイオイどうしたデスメタル」 「小刻みに震えてチワワみてーだなオイ」 「どうして…」 「ん?」 「どうしてそんな風に言えるの!死んじゃうよ!死んじゃうんだよ!?  闘わなくていい!闘わなくていいから一緒に逃げよう!いなくなっちゃやだ!」 彼女を知るものなら、誰もが目を丸くしただろう 滅多に感情を表に出さないデスメタルが、力の限り叫んで、泣いているのだ 「さっき、アリスの手を引っ張って逃げようとした  強いデスメタルは何処行っちまったんだ?」 大きな手が、デスメタルの頭に置かれる 「いない。そんなのもういない」 「そんな事いうなよ、なぁ」 「お前は強い子だろ?一人正体を隠して、俺らみたいなのに陰口叩かれても頑張ってたじゃないか」 「そんなのしらない…!」 「何も死ぬワケじゃねぇんだし大袈裟なんだよバカ」 「俺たちの能力をもってすれば、敵じゃねぇぜ」 「ホント…?」 「あぁ。約束。指切りだ」 「…うん」 「…よし、行け、トム!」 「OK…グッドラック…」 「じゃあな、みんな」 「あばよ、十六聖天」 跳躍する仲間を見送り、二人は離別の言葉を口にしていた 恐らくもう二度と出会うことはあるまい 「もう別れはすんだのかしら?」 「待っててくれるなんて、意外といい奴じゃねーの?お前」 「初めて言われたわ。私に傷を負わせたアナタ達にあげるご褒美みたいなものよ」 「それはそれは…」 「頑張って時間稼ぎしてごらんなさい?それによっては、彼女たちを見逃してあげるわ」 「時間稼ぎ?聞いてなかったのか?お前を倒すために俺たちは残ったんだぜ」 「ふふふ…。そう。じゃあ死んで頂戴?」 「それは」 「こっちのセリフだぜ!」 「次郎、リトバスエクスタシーは俺達の家の神棚に祭られてる・・・ぜひプレイしてくれよな」 「タイガー、あいつ友達いねーからなぁ。引きこもらないか心配だ…」 「半蔵、ちゃんと届けてくれよ」 「デスメタル、がんばれよ。今まで悪かった。ごめんな」 十六聖伝外伝 残光 ~アリス・ザ・ワンダーワールド~ 最終章 第八話

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