金剛鉄兵機械師団外伝 ~鬼姫と機械と毒獣と~

「金剛鉄兵機械師団外伝 ~鬼姫と機械と毒獣と~」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

金剛鉄兵機械師団外伝 ~鬼姫と機械と毒獣と~」(2008/11/24 (月) 04:30:59) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「イレギュラー発生。戦闘システム起動」 「敵性勢力十六聖天、個体名暁木忍と確認。戦闘データダウンロード」 「イレギュラー発生。個体名暁木忍に関する戦闘データ、一切なし」 「ごちゃごちゃうるさい!」 彼女は出番がなかった。ただそれだけである。 だがそれだけにデータがない。ブッシズムは混乱した。どれだけスペックが高くても機械なのである イレギュラーな自体には弱い。対処法を思いつかないブッシズムは、ただの鉄の塊であった 「強いのも困りものだけど、弱すぎるとそれはそれで詰まらないわねぇ」 「破損率40%突破。リミッター解除機構破損。解除失敗。サクリファイスモード起動」 サクリファイスモード。その言葉を皮切りに、忍が破壊した量産型メタルプレジデントや まだ起動状態にあったメタルプレジデントが、バラバラに分解される そして分解されたメタルプレジデントのパーツが、ブッシズムと融合を開始するのだった 全長150メートルの大統領が、そこにはいた 「…ちょっとヤバい感じよねコレ…」 「ロック解除。ロケットパンチ発射」 ただのロケットパンチとはいえ、150メートルの機械が放つロケットパンチである 強力にして、超絶 「デカいだけの攻撃になんか、当たらないわよ!」 とはいえ、避けることだけなら容易い。だが攻撃を避けると同時に 忍は後悔した。しまった、祖父地図が破壊されてしまう…! ただでさえ、移転してホビー売り場が使い難くなったのに、破壊されたら何処に移転されるか わかったもんじゃない…! ―同時刻 調布地下400メートル、十六聖天隔離施設 ここは、十六聖天に危険と認識された物を封印する施設である 道具 人物 術式 機械 あらゆる危険物質がそこに封じられている そしてそれは、敵だけではなく、聖天にも適応されるのだ 「トム様、これです」 「まさか内側から封印結界を破られるとは。申し訳ございません」 「HAHAHA。構いまセーン」 「は?」 「守りにいったのデース。友との思い出を」  人としての感情など無くしたと思っていたが、存外、残っているではないか “彼”が封印されていたカプセルの残骸を見てトムは笑う 「何故だろうネェ。わからんのだがネ」 「何だと。我が拳を止めた?データ照合開始」 「アナタは…」 黒い何かが、ロケットパンチを止めていた 不定形のそれは、人の形に姿を変えていく 「何も思い出せナイ…何も覚えてはいないのだがネ」 「何故だろうネ。ボクの中にある何かが、ここを守レと煩いのダヨ君」 彼は覚えてはいない。友の復讐を誓った時 力と引き換えに、彼は人を辞め、人格も、記憶も、何もかも失った そしてその狂気を危険視され、彼はその存在まで封印された だが、それでも彼の心の中には、思い出は存在していたのだ 今は亡き友、クリムゾンブロウ、ブラックパイソンと予約特典目当てに何度も足を運んだ この祖父地図の事を… 「何もワカラナイんだがネ。ボクの目から出てるコレは何なのだろうネ」 「ヴェノム・タイガー!」 クリムゾンブロウ曰く「ぶっちゃけ地図は特典じゃまくせーんだよな」 ブラックパイソン曰く「並んで持って帰るのとか、マジ恥ずかしいし嫌だった」 金剛鉄兵機械師団外伝 ~鬼姫と機械と毒獣と~

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。