ビーストハザード外伝 ~メダカの滝登り~

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廬山― 陳老師とオケアノスが修行を始めて一週間の月日が流れていた 「踏み込みが甘い。大地の気を足を通して、手に伝えよ!」 「覇ッ!」 「蹴りは鋭く、そして素早く。腰のひねりを忘れるな!それはただ足を出しているだけに過ぎぬ!」 「早いとは軽いことではない!気も、魂も籠っておらん!千本追加じゃ!」 「見るがいい!これが千手観音拳!」 修行は、厳しく、過酷であった。だが老師が一度だけオケアノスに披露した 千首観音拳はオケアノスの心をとらえて離さなかった これを極めるためになら、どんな苦しみだって耐えて見せよう そんな思いで、彼は一人拳を握る 「オケアノス、これを」 「老師、これはブルース・リーが使っていたとされるヌンチャクと呼ばれるものですね」 「馬鹿者!ヌンチャクじゃと!?違う、否じゃ。タバク・トヨクとされるフィリピン武術の武器じゃ」 「なんと…これはオケアノス、ロクに知りもせずに軽々しく…申し訳ございませぬ」 「良い。このタバク・トヨクを己の手足として使いこなしてみせよ」 「覇ッ!」 そんな厳しい修行が終わると、陳老師は非常に優しく 幼くして親を亡くしたオケアノスの、心の隙間を埋めていくかのようだった 老師の大きな手は、闘神の手であり、また偉大な父親の手でもあったのだ そしてさらに一週間の月日が流れる… 「オケアノスよ、お主は腕をあげた。今のお主の拳ならば岩を砕く事も出来よう  じゃが、まだそれだけでは足りぬ。何故かわかるか?」 「…いえ」 「それはな、お主がメダカだからじゃ」 「…!!」 考えてもいなかった。メダカだから何だというのだ。それがどうしたというのだ そんなことが… 「取り乱すな、未熟者!日本の古い言葉に、このような物がある“鯉は滝を登ると龍になる”と」 「龍…?」 「そうじゃ。いまからお主には、この大瀑布を己の手足だけで登り切ってもらう  それが出来たとき、お主はメダカではなく竜じゃ。それを持って最終奥儀の伝授と致す」 その言葉が終わるや否や、オケアノスはその身を大瀑布に投げ出していた 三センチに満たない小さな体は、即座に老師の視界から消えていく 老師はオケアノスの無事を祈り、そして先ほどから自分に向けられている殺気の主に話しかける 「完全なステルスという奴かの。見事じゃな、人類の知恵は」 「何故分カッタ」 「どれだけ気配を消そうとも、僅かに漏れる殺気までは隠しきれぬよ」 「ジェノサイドモード・起動」 「オケアノスを笑顔で迎えてやらねばならんのでの」 メタルプレジデント、タイプOBAMAに選考で敗れたとはいえ それに匹敵するプレジデント、魔化印と陳紅海、二人の戦いが始まった 凄まじい速度で陳の背を取るや否や、重機関砲を叩きこむ魔化印 それを正面切ってかわし、剛拳を叩きこむ陳老師 流石に拳の神と呼ばれるだけあって、最上位モデルに近い魔気印を相手にしても 陳の方が一歩上手に見えた、が 「ぐ…ぬぅ…まさかこんな時に…いかん。もう少し。今しばらく…オケアノスが戻ってくるまで…」 「敵機、起動力低下。攻撃の機会と判断。分子加速砲、モレクルアクセラレイター起動」 そう。老師は蛹になろうとしていたのだ。モンシロチョウの幼虫はある程度時間がたつと 蛹にならざる得ないのだ… 「加速開始。アダマンチウムランサー、セット」 「ならん…禁技!億殺羅将拳…!」 魔気印の左手に装着されたランスユニットが、音を超える速度で射出され 老師の億を超える一撃が迎え撃つ。世界は閃光に、そして静寂に包まれた クリムゾンブロウ曰く「GFFのレッドウォーリアーをキャスガンとしてパッケージしたアホを倒す」 ブラックパイソン曰く「こんなに玩具に怒り狂ったのは久方ぶりよ」 ビーストハザード外伝~メダカの滝登り~

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