十六聖天外伝 クリスマスの章 第四話


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「なんでしょう…?今の叫び声は…」
「心当たりは一人しかいねぇな…」

あぁ、そうだ。やつにちがいない。と心の中でデスメタルは次郎に相槌を打つ

「という事は…今の悲鳴は次郎さんのお知り合いの方ですか…?」
「あぁ、そうか。シルヴィアは直接会ったことがないんだな」

不安そうな顔を浮かべているシルヴィアに、次郎は簡単な説明をした
世界広しといえどもあんな悲鳴を上げる人物は一人しかいないであろう事を
そして、イレギュラーな聖天17位の自分の先輩である事を

「次郎さんの先輩だったんですね。けど一体何があったのでしょう…」
「うし。せっかくだから行ってみっか」

正直めんどくさい、と心の中で返事をしながら、デスメタルは二人の後をぴょこぴょこと着いていった

現場は、人だかりが出来ていたのですぐ分かった
適当な野次馬を捕まえて、事情を尋ねたところ
褐色の肌の元気の良さそうな美少女が、鎖鎌を持っている男を殴り倒したとの事である

「マジかよ。先輩を殴るなんて、酷い奴もいたもんだな…」

これは後輩としてけじめをつけるべきか…?と、次郎は少し考え
チョイとゴメンよ!と人だかりを掻き分けて、そうどうの中心部に足を運んだ
案の定、騒ぎの原因の片方は田中であった
もう片方は、後ろ姿なのでよくわからない

「何しやがる。鎖鎌だぞ!」
「知ってる」

無残に引きちぎられた鎖鎌を抱きしめて、次郎の先輩である田中は
その犯人に非難の目と、抗議の言葉を浴びせかけた
とはいえ、その犯人はそんなものどこ吹く風である

無残に引きちぎられた鎖鎌を抱きしめて、次郎の先輩である田中は
その犯人に非難の目と、抗議の言葉を浴びせかけた
とはいえ、その犯人はそんなものどこ吹く風である

「何…だと…。知っててこの仕打ちなのか?」
「つーかねー。どー考えてもおかしいっしょー」
「おかしいだと?お前の頭がか?」
「おめーの頭だ!アホ!」
「痛ぇ!てめぇ何しやがる!」
「パンチ」
「パンチだと…」

その褐色の少女の一撃は、あまりの速さ故に
田中はおろか、その場にいた殆どの人間にパンチと認識されていなかった

「どーかんがえてもおかしいでしょー。なんで鎖鎌剥きだしで歩いてんのよー」

ムスっとした顔で、スパン!スパン!と田中の顔が左右に揺れる。恐らくはびんたをされているのであろう

「あたしのドレス、あんたの鎖鎌のせいで傷ついたんだからねー」

スパン、スパン
気がつけば、田中の身体は地面から浮きあがっている
そしてビンタと思われる音は、徐々に重さを増していった

そしてビンタと思われる音は、徐々に重さを増していった
グシャ、ゴシャ、ゴキャ、メコォ
死んじゃうんじゃないかな、先輩
流石にまずいと思った次郎は、田中を殴り続けている少女の肩に手を置き
凶拳の使い手の攻撃を制止した

「おい、そこまでにしとけよ、先輩が何したのかしらねぇけど、やりすぎだろ?」
「ちょっと、やめてよねー。どーかんがえてもこのオッサンが悪い…ってジロー!それにシルヴィアも!」

二人の姿を見て、不機嫌そうな顔が、途端に人懐っこい笑顔に変わる
この少女こそ
十六聖天裏5位 ムーと呼ばれる少女である


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