十六聖天外伝 失楽園の章 二十三話


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毒の領域は現在進行形であらゆるものを飲み下している
だが、満足したのかハワワイガーは空に帰って行った
シルヴィアやアルスラー、残された聖天士は困りかねていた

そんな時である

「ちょっと待てよ!」
「誰です?」
「自己紹介しとこう!!俺は概念すらも切り刻むヴァイオレットキャンサー!」
「オレは全ての鉱物を無から生み出し、支配するゴールデンワイルドボア!」
「緋色に海を染める海戦の王…ヴァーミリオンシャーク!!」
「一日三回凄い衝撃波を放てる茶色オックス!」

「本当に誰なんです…?」
『我らブロウ・パイソン・タイガーと同じ里の者!友の事は我々に任せて頂こう!』

―十大聖天 玉座

「よく来たな、佐藤次郎…我が子よ」
「爺さん、アンタが親玉か…?」
「左様。我こそは十大聖天の1位。ゲームマスターと呼ばれておる存在よ」
「…気が乗らねェな」
「何がだね」
「年寄りを斬る剣は持っちゃいねぇ。降参してくれねーかな…」
「意な事を言いおる。ならば何故私の前に立つのだね」
「…」
「だが、そんなお前だからこそ、ワシは興味を引かれ好意すら抱くのだ
 我が子よ、この戦いは我らの負けじゃ。じゃが、命までくれてやる気はないのでな
 また何処かで逢う事もあろうぞ。その時は存分に語らいたいものよ」
「オイ!爺さん!待ちやがれ!」

―ワンダーワールド

負ける?この私が負ける?
嫌だ。こんな恵まれたやつらに負けるのは嫌だ
自分には何もない。親もない、友もない。名前すらない
自分の存在意義は戦って勝つことだけ
それだけの存在。もともとはアリスの予備。必要とされない存在

「勝てる勝てないは別として、俺達はアイツを守ってやるって決めたんでな」
「そういう事だ。さて嬢ちゃん。コイツを食らって余裕を見せれるかな」

そういって自分たちに挑んできた十六聖天がいた
自分のために命を捨ててくれる人がいるなんて
なんて羨ましい奴らなのだろうと、その強き男達が
身を呈してかばったその少女を羨んだ
そしてその少女は、自分の片割れ、自分の姉、自分が憎むもう一人の自分の為に
その男たちがしたように、命を掛けて自分と戦っている

許せない。そんな甘い連中に、恵まれた連中に

「そんな連中に負けるなんて、許されないのよ!この私は!」
「それは貴女の都合」

無情にも、デスメタルの掌はワンダーワールドの顎を打ち抜いた

十六聖天外伝 ~失楽園の章~  24話
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