十六聖天外伝 雪月華の章 第十幕 破ノ破


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「華京院さんは無事なようだね。間にあったみたいでよかった」
「あら?どちら様ですの?殿方なら機をうかがってほしいものですわ」
「すいませんね、仲間を見捨てる訳にはいきませんので」
「あら…十六聖天?それとも…クラスメイトかしら?」
「さぁ…どうでしょうね」

両方YESさ
俺は静かに華京院さんの姉、雪子さんと対峙した。敵だし、やり方が酷い
これから先は雪子と呼ぶことにしよう

「けどイケナイわ。これから私が楽しもうとしてる時に邪魔するなんて…」

雪子は小刻みに震えている。恐らく怒りからくるものだろう。それに呼応するかのように
窓ガラスがカタカタと震えだしている
―おい、来るぞ。血界防御だ
あぁ、わかってる。相棒に告げると俺は自身の血の入った水筒を懐から取り出し、敵の攻撃に備える

「邪魔するなんて…イケナイだろうがァアァァァーッ!死んじまえやァッ!このド腐れがァーッ!!!」

血界防御!!
―ダメだ、防ぎきれん!
血で生み出した結界。液体であるそれは音を遮る…はずなのに…防ぎきれない…!?
チィ!ならば、俺はナイフで自分の手首を切り、更に血の量を増やす
その甲斐あってか、雪子の放つ超音波振動をなんとか防ぐことが出来た
クソ…一発防ぐだけでこのザマ、か…

「あら…生意気ね。へぇ…血?血を操るの?そう、なるほどねぇ…」
「えぇ、血を操るんですよ」

嫌な笑みだ。何をヘラヘラ笑ってやがる…

「あなたの血が尽きるまで繰り返してもいいんだけど…面白くないから…“さっさと死ね”」

―くるぞ!サイレントノイズだ!
…!!!!


「放課後のジョーカー?馬鹿が!他愛ないねぇ!」

地面に倒れたそのゴミを見て、少し気が晴れる
手に何か絡まってる…?フン、月子の髪の毛か。忌々しいガキが
さぁてお楽しみの時間だ…フフフフ。あぁ、やっとこの時だ
笑いを隠しきれない。興奮を抑えきれない…
どこからやる?どこからやる?どこからやる?どこからやる?
どこからやる?どこからやる?どこからやる?どこからやる?

目か、耳か、鼻か、口か!?いやいや、乳房?髪の毛?
右目か!?左目か!?左耳か右耳か!?手か!?足か!?
指か?爪か!?神経をえぐりだして針を何本もさすのも面白そうだ…

「ふふふ…たまァんなァイ」
「本当、たまらねーなこの変態野郎…!」


「なァにィ…?」
「サンレントノイズで死んだはず、そんな顔だな?」
「どういう事かしら。説明してくださる?」
「そんな義理はねーな!」
「この…餓鬼ィがァーッ!“内側から吹っ飛べ”やァアァァッ!」

そうさ、俺はサイレントノイズにかかった。一瞬だけな
だが俺の中には俺以外の命が宿ってる
―俺のことだな
あぁ、そうさ相棒。乗っ取られても相棒が俺を正気に戻してくれる
つまりサイレントノイズは…

「通用しないッッ!」

「…!?」

渾身の血弾を叩きこんでやった
どれだけ音で分解しても、あの量だ一発位は当たっただろう…

「そう、やっと思いだしたわ。あの時の坊やね。あっさり地面にひれ伏したウジ虫…」
「ウジ虫の血がこの私の顔に…笑えない…笑えないわァ…ねェ…?」

―おい、音を操る以外は素人なんじゃねェのかよ!
そのハズだ。身体能力はさほど高くない…はずだ
直撃した血弾は命こそ取らないまでも、それなりのダメージを与えたはずだ
それなのに…なんだ…?まるで効いてないじゃないか。どうなってる

「音を操るだけの脳無しだと思われたくはないわねェ…?」

なん…だ…?おかしい。なんだこの圧迫感は…
こんなプレッシャー、今まで感じたことがない…
―まずいぞ、いっけい!ズボンとパンツをおろせ!俺も協力しねェと
 コンビネーションじゃねーとコイツはやべェ!
わかってる!こいつは全力形態にならないとヤバい!
各種武装解放…!

「間に合う訳ァねーだろーがァーッ!音は音速だアァァァーッ!!!!」
クロスアウツ
“脱衣”畜生!間に合うか…!?
    バトルフォーム
―早く“下半身露出”になるんだァーッ!いっけェーい!

「学がねェなァ!?高校生イィーッ!ゆとり世代かアァァーッッ!!??」

A高は崩壊した。A高の歴史が始まって通算123回目の崩壊
だがA高を一撃で全損させた存在は、今まで存在していなかった

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