十六聖天外伝 夢と、もう一つの世界 四話


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「どう…して…?」
「ハン、こんなのが完成品?泣かせてくれるわ」

胸を押さえて蹲るアリスを頬を蹴り飛ばし、少女は笑った
アリスにとって最も大事な片割れの姿をしていたその姿は
揺らいでいき、そこに立っていたのは全く知らない少女
でも、どこか自分達に似ている少女だった

「ワタシの名はフェイクワールド。アリス・ザ・フェイクワールド。覚えておかなくてもいいけどね」

短く切りそろえられた銀髪を揺らし
手の中でナイフを回転させながら、軽い足取りで蹲るアリスに近づき
再び蹴り倒す

「あら怖い。そんなにこの姿を使われたのが嫌だったの?」

フェイクワールドの姿が揺らぎ、再びその姿は
彼女の妹、ワンダーワールドの姿を取る

「何睨んでるのサ?気に入らない顔だね。許さない?違うでしょ?こういう時は」

バキリ、とナイフが肋骨を砕いた音が偽りの世界に響く

「泣き叫ぶものよ?って、まだ泣かないんだ?」

肋骨を砕いたナイフが、そのまま下腹部まで一気に振り下ろされる

「へぇ、これでも声を上げないの?けど痛いでしょ?これね、ハンプティダンプティの力を合成したナイフよ」

世界に1本しかないんだからね、と血に染まったナイフをアリスに見せると
傷口に右腕を突っ込み、一気に中身を引きずり出す

「あら。やっと少し声をあげたわね。そりゃそうよね。まるで精肉店みたいよ、アナタのお腹」
「ソーセージってね、元々は腸に肉を詰めて作ってたらしいわ。だからソックリね、コレと」

ヌメヌメと、ピンク色をした腸を手にしながら、フェイクワールドは笑った

「アハハハハハ!オリジナル?冗談でしょ。ソーセージ屋さんにでもなったら?
 ちなみにね、グリフォンをアテにしても無駄よぉ?」

そう言いながらフェイクワールドが指指す方向では
白と黒のグリフォンが激しく戦っていた

「流石ね。女王がピンチだと助けようとするのね。けどね、この世界の嘘は嘘だけどホントなの
 あの白いグリフォンも紛れもない本物。アナタの元へは来れない…」

「残念だったわね、ソーセージ屋さん?アハハハハハハハハハ」


ゆるさない。アリスはこいつを許さない
絶対にゆるさない。お腹を開けられて中身を出されたことなんてどうでもいい

ハンプティダンプティの刃だとかはどうでもいい
傷の治りが確かに遅いけど、今はそんな事、どうでもいい
アリスの大事なあの子の姿を語った事が許せない
あの子の力を使っていることも許せない
絶対に許さない
痛いけど、許さない…!

「天…鏡…宮!!!」

口からあふれ出る血が邪魔をして上手く発音することが出来なかったが
アリスは渾身の力で、フェイクワールドを突き飛ばし“それ”を召喚した
鏡の世界の城。アリスの城、天鏡宮を
身体の中身をはみ出させたまま、アリスは鏡の城の頂上でフェイクワールドを見下ろし叫んだ

「絶対に許さない…。貴女達が完成体と呼ぶアリスの力を見せてあげるわ!」

チェスのビショップの能力でダメージそのものを、コイツに移し替えてやる…
そう思った矢先の事である。鏡の城が音も無く歪み、砕け散る
キラキラと光を反射して崩れていく、砕け散った鏡を呆然と見詰めるアリスを見て
フェイクワールドは笑った

「確かに私の能力は嘘。直接的な攻撃手段とは言えないし、最初からアナタが全力なら勝てないでしょうね
 けど、ここは私たちの本拠地なのよ?何の対策もしてないと思うのかしら」

いつから其処に居たのだろう。金髪を短く切りそろえた少女がフェイクワールドの側に立っていた
無表情に、そして詰まらなさそうにアリスを見下ろす少女とアリスの視線が絡み合う

「絶対に許さない…。貴女達が完成体と呼ぶアリスの力を見せてあげるわ!」

チェスのビショップの能力でダメージそのものを、コイツに移し替えてやる…
そう思った矢先の事である。鏡の城が音も無く歪み、砕け散る
キラキラと光を反射して崩れていく、砕け散った鏡を呆然と見詰めるアリスを見て
フェイクワールドは笑った

「確かに私の能力は嘘。直接的な攻撃手段とは言えないし、最初からアナタが全力なら勝てないでしょうね
 けど、ここは私たちの本拠地なのよ?何の対策もしてないと思うのかしら」

いつから其処に居たのだろう。金髪を短く切りそろえた少女がフェイクワールドの側に立っていた
無表情に、そして詰まらなさそうにアリスを見下ろす少女とアリスの視線が絡み合う
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