ヴェノムタイガーの後悔・後編 > 四堂家の受難・妄想編


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「ひっく、ひっく」
どうやら泣き声のようだ
『ここになんかいるよー』
奥の一つの壊れたカプセルの裏に動く影があった
嫌な予感がするが、近づいてみるとそれは当たりだった
一人の幼女が体を丸め泣いている
「またか…」
ヴェノムタイガーは諦めともとれる声でつぶやいた
『どうするのー(ニヤニヤ)』
部屋の崩壊が進みもう時間が無い
施設が崩壊すると同時に地下からヴェノムタイガーが両脇に少女と幼女を抱えて現れた
クリフォトの十大悪と他の十六聖天との戦闘は既に終わっているようで外は静かだった
周りの様子を確認し地下で見つけた幼女を下ろそうとすると泣きながら服を掴んで離そうとしない
ヴェノムタイガーは溜息をつく
先に降りたプリティがやさしく慰めようとした
『大丈夫だよ。わらび餅あげるからもう心配ないよ』
しかし差し出されたそれを幼女は受け取らず彼にしがみついたままだ
『クソッ、お前もたい焼きの方が好きだって言うのか!
絶望した!舞より佐祐理の方が強い魔物ハンター舞に絶望した!』
そう言いながらプリティは何処かへ行ってしまった
ヴェノムタイガーはなぜか任務中に子供を助けてしまうことが多い
しかもどうしてか必ず懐かれてしまうのである
友人二人には血の涙を流しながらうらやましがられているが、彼にとっては迷惑なだけだ
「仕方が無いがあそこへ行くか」
再度溜息をつきその場を後にして闇の中へと消えていく

「脳年齢68歳だと!?ちょっとショック…。ディアルガでも捕まえに行くかな」
「小一郎」
「うぉっびっくりした!なんだタイガーかよ」
翌日、ヴェノムタイガーは純泉小一郎の経営する孤児院・はなまる孤児園を訪れた
これまでも何人か助けた子供を引き取ってもらっている
「でたなロリコン、この社会の敵め。また人類の宝である幼女をさらってきたか。
もう大丈夫だよお嬢ちゃん、今お兄ちゃんが助けてあげるからね」
笑いながら小一郎が近づくと幼女はヴェノムタイガーの後ろに隠れてしまう
「また預かってもらいたい」
「いいけど、今回も訳有りなのだろう?」
「クリフォトの十大悪の施設で見つけた」
「…サンプル品か?それとも完成品か?」
「それは分からない。情報が少なすぎた」
「このこと十六聖天には?」
「知らせていない」
「その方がいいだろう、子供には関係ないことだからな」
小一郎は打って変わって真剣な顔をした
そういえばだいぶ前お前が連れて来たあの子、友達もできたみたいで十六聖天でうまくやっている
みたいじゃないか」
「・・・」
「ネクロマンシーだっけ?俺の見た感じではそれ以上の能力を持っているように思えるのだがな。
彼女の場合死者を弄ぶというより、彼らと共に「いく」という感じにみえる。まるで生と死を導く…」
「…俺には関係のないことだ」
ヴェノムタイガーが言葉をさえぎる
ちょど小一郎の後ろの方で子供の泣き声がした
「おーいそこ、あんまり喧嘩スンナよー。あと、ミュウツー欲しいから後で通信してくれ。
待たせて悪かったなタイガー…って」
小一郎が振り向くと幼女を残して彼の姿はなく、その足元には一輪の花がおいてあった
「カキツバタか…丁寧に防腐処理までしてって、あいつらしいといえばあいつらしいな…
これからよろしくね」
幼女に微笑むとその髪にヴェノムタイガーの贈り物をつけてあげる
孤児院の周りには彼の送ったシオンの花が満開で風になびいていた


~ヴェノムタイガーの後悔・後編 完~


「・・・という夢を見たぁ、なぁ~んてねぇ・・・フフフ・・・」
「また春風姉の妄想?っていうか長っ!!散々引っ張っておいて」
「う~ん、勢いっていうのぉ?そんな感じぃ」
「まあ、若さゆえっていうやっちゃな」
四堂家の四畳二間の四人の寝室では春風と秋奈が話し、ケルベロスが二本足で立ってうなずいていた
「ケロちゃんその話し方ぁどうしたのぉ?」
「なんやこの姿だとこうせなあかん気がしてな。キャラ的に」
「キャラって何よ、別にいいけど。そういえば聞いてなかったけどケロちゃんってオス、メスどっちなの?
年頃の乙女としては気になるんですけど?」
「性別は無いなー。どっちにもなれるっちゅうわけや」
「!」
部屋の隅(といっても四畳しかないが)でそれを聞いた夏夜が反応した
「夏夜姉どうしたの?」
「な、なんでもない。だ、だいじょうぶだ」
「夏夜へんなのぉ~」
平静を装うが内心では興奮していた
(オスにもなれる!こ、これはケロ×次郎で淫獣攻め…、いやリバも有りか!?
月刊十六聖天では無理だが次のコミケではこれを…テンションあがってきた!!)
「みなさーん、ご飯の準備ができましたよー」
となりで夕飯の準備をしていた冬音が声をかけてきた
「いただきまぁ~すぅ」
「うめー、いもうめー」

こうして四堂家の慎ましやかな夕飯の時は過ぎていくのであった

四堂家の明々後日はどっちだ


~四堂家の受難・妄想編 完~
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