十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド二章後編~


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

(しかし…この少女。何処となくアリス・ザ・ミラーに似ている。なんだというのだ?)

「アリスとボクが似てるって思った?思ったよね?思ったって顔してるもん」
「…!」

眼の前に立つ少女はカラカラと自分を見て笑っていた。その声はおろか話し方までアリスに
似ている
だが、アリスに似ていようが、似ていまいが目の前に立つ以上、それは敵
排除する。カイザーはそう決意を固めた矢先

「ったく、テメーは相変わらずツンツンしてるねぇ」

空間が揺らぎ、一触即発の二人の間に突如一人の男が割り込んできた
十六聖天四位 ギデオン・トリプルプレイ・グランドスラム、その人である

「貴様…木下。こんな所で何をしている」
「ギデオンだよ!なんでそんなに広まってるんだよ!」
「ギデオン・トリプルプレイ・グランドスラム、だよね。アナタの事もちゃんとデータに入
ってるよ」
「おー。そうそう、それがオレ様の本名だ!良い子だねェ。お穣ちゃん」

眼の前のアリスに何処か似た雰囲気の少女にギデオンは向き直る

「よーく覚えておきな。それがテメーを殺っちまう男の名だ」
「木下だろう。何を言っている…病気か?」
「アハハハハ!面白いね。オジサンたち。けどお仕事だから、ごめんね。殺しちゃうよ」


アリスに似た少女が手をあげると同時に、彼らの周りに、眼の前の少女と同じ顔をした少女
が何人も現れた

「ンだコリャ…。ナナエルちゃんに逢いに来ただけなのに、こいつァー面倒クセー事になり
そうだゼ」
「残像や能力の類ではないな。全員に実態がある。この女共は何者だ…?」
「オイ、カイザー兄さん。帰ってイイかい?」
「私は年上の弟を持った覚えもないし、持つつもりもない」
「オイオイ、そりゃあないぜ」
「じゃあね、オジさん達。バイバイ」

「つーかな」「というかな」
「オジさんじゃネェ!「オジさんと呼ばれる年ではない!」

その一言が戦いの狼煙となった
この二人の力は攻撃だけではなく、サポート能力としても最高の能力である
だが、彼らは他人と共闘など滅多にしないし、少なくともこの二人が共闘する事はこれが初
めてであった
にも関わらず、開戦と同時にまわりの敵ごと別次元に飛ばし、直後にギデオンは退避
それと同時にカイザーの目が白金の輝きを見せ、半径4キロ四方のあらゆる角度から光が降
り注いだ

カイザー、裏4位という地位は十分に高いのだが、彼は本来なら
もう少し上の地位に行けるはずだった男である。ただ、元十六聖天は3位から上が神獣 幻
獣の王 そして「父」
こんな面子では4位にとどまる他ない。逆に言い換えるなら、裏十六聖天で現状最強の「人
間」である

そしてギデオン。彼は次郎にこそ連敗続きであるが、その複数の次元を移動する力、そして
次元を操る力は
超絶の一語に尽きる。ある意味では、彼も上の存在が強大すぎるだけで、本来ならさらに上
の地位にいるはずの人物

言いかえれば二人が二人、人類最強戦力の中の最強戦力
故に、思想が違おうが、性格が違おうが、戦闘における最良の選択肢を選ぶ

そして、この時二人が選んだ最良は
『誰に気付かれることなく、そして何の障害もない別空間に転移し、その空間で破壊の力を
振るう』
という事であった。
結果、ギデオンは次元移動でカイザーの横に戻ってきた頃には、カイザーの立つ場所以外、
周位4キロ四方に凄まじいクレーターが形成されていた

「エゲつねーなオイ。相手ァガキだぞ。ちっとは手加減してやれよ」
「敵にかける情けなど、このプラチナム・アイにはない。千里眼絶殺視の前には死、あるの
みだ」
「え!?お兄さんの眼ってゴールデンアイじゃなかったの!?イッケナイ…ボク間違えちゃ
った!」

間の抜けた声が、何ものも死に絶えたはずの空間に響く

「…オイ。どうなってんだコリャ…」
「ありえん。仮に奴が空間転位の類に属す能力があったとしても、それが発動する兆しは我
が眼に映っていない」
「驚いちゃった?ゴメンね。アイツに横取りされる前に、けどボクもう行かなくっちゃ。あ
、そうそう」
「オジサン達は本当に強いね。戦闘用に調整されてるはずなのに、ボクの連れてきたキャロ
ルシリーズが一瞬で死んじゃった
それに、ボクのバンダースナッチも何百回死んじゃったかわかんないや。だからバンダース
ナッチが一人で仇打ちしたいんだって
ボクはもう行くけど、バンダースナッチと遊んであげてね。じゃあね。バイバイ」

少女の声が聞こえなくなると、その場に濃厚な死の気配が広がる
それをギデオンの戦士として培った嗅覚が感じ取とっていた
そして、彼の眼を持ってしてもハッキリとした実像は見えない、だがそれでも透明な、大き
な何かをカイザーの眼は捉えていた

クリムゾンブロウ曰く「3Dカスタム少女飽きた!1500円でかってきた東鳩2アナザーデイズ
やろう」
ブラックパイソン曰く「カスタム少女は腰を据えて極める必要がありそうだな…」

十六聖伝外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド二章後編~
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。