十六聖天外伝 雪月華の章 第二幕


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「おやすみなさい、華子さん?」
横たわる花子の体を抱きよせる
「だぁい好きなお姉さまに抱かれて死ねる事を、光栄に思いなさい?」
うつむく花子の顔をあげ、口づけしようとする雪子。唇と唇が触れんとする、その瞬間
一本のかんざしが、地面に突き刺さった
「姉さん。それ以上はやりすぎですよ」
「あら。月子…。来ていたのね」
「…月子…お姉さま…?」
雪子以上に花子に似た…、少し表情に影のある少女がが、電柱の上に立っていた
「月子、私はあなたには同情しているのよ?こんな子に家督を奪われて… だからあなたを殺したくはないの
 だから、大人しく見ていてくれないかしら」
「私は家督なんかに興味はない。私は華の影。華を傷つけるというのなら、姉さんでも容赦しません」
月子の手の中で数本のかんざしがチリンと音を立てる
「あら怖い…。そうね。ならいいわ。どの道挨拶のつもりだったし。今日はこれくらいでお暇しようかしら」
「そうして頂けると、私も助かります」
「近い内に、あなた達とまた逢う事になるでしょう。ごきげんよう」
花子の呻き声に気を取られ、眼を放した一瞬の間に、雪子の姿は見えなくなっていた
「華、辛かったね。もう大丈夫」
「月子…お姉さま…どうして…」
恐らく、どうして何年も姿を消していたのかと花子は問いたかったのであろう。
だが緊張の糸が切れたのか、花子はそのまま眠るかのように気を失ってしまった
(…十六聖天が3人がかりで傷一つ負わせず、か…。大したものね。『彼女』達は…)
「そこで寝たフリをしている君。貴女は十六聖天の方ですね。華…、華京院華子は暫くこの私が預かります」
「…バレてたのかよ…。っつーかアンタ誰だよ…」
腐っても明楽いっけいは裏6位。傷は深いが、むざむざ失神するような真似はしない
「華京院月子。この子の姉です。それでは西園寺様によろしく。失礼」
言うや否や、花子の身体を抱きかかえる、少女は陽炎のように消えていた
「ったく…ワケわかんねーや…」
暫くは、敵も来ないだろう…。戦場の空気から日常の空気に変わるのを確認してから
いっけいはゆっくりと地面に倒れ込んだ



「こいつ…化け物か…」
クリムゾンブロウがゆっくりと膝をつく
「仲間の死体を弄ぶなんて事が人間に許されるはずがない…
 貴様には戦士の誇りや品格がないのか…!?」
『グランドクロス』
「畜生!レナ…!クルル…!」
「パイソン、ファリスだけでも守るんだァーッ」
「俺の初恋の人には指一本触れさせやしない…ッ」
『アルマゲスト』

―ぜんめつした―

「クソゲーじゃね」
「かもしんねぇ」



十六聖天外伝 雪月華の章~第二幕~ 終
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