十六聖天外伝 秋の章


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「結構なお手前でした」
「おそまつ様でした」
朱色の着物を着た少女と、女性と見間違うばかりの容姿の男性が、向かい合っていた
少女の名は華京院華子。言わずと知れた14位の聖天
男の名は元3位の聖天にして、世界最強戦力の一人、西園寺鏡志朗である
「華子さん、もう敬語喋りはらんでも構いやしませんよ」
「…助かったぁ~… 話が早くて助かるッスって何すスか?その喋り方」
「京都弁どす。普段和服やさかい、この方がよろしおますかと思いまして」
それは京都弁というか、芸子の喋り方だ、とツッコミたいのを我慢した花子は自分をほめてやりたい気持ちでいっぱいだった
「それで華子さん。今日は何の用事で、京都くんだりまで、きはりましたんです?」
「いや~ホラ、秋っスよねぇ…」
「はい?確かにそろそろ山が赤ぅ染まる時期どすなぁ…」
「秋っていえば、西園寺さんは何が浮かぶッスか?」
なるほど。この少女は恐らく行楽に出かけたいのであろう。だが西園寺はあえて、違う事を口に出していた
「秋…ですか。のぶひこが浮かびますなぁ…」
「あ~!のぶひこ。基本ッスよね~、秋月信彦!って誰やねん!」
「あらお上手」
あまりに見事なノリ突っ込みに、10点と書かれた棒を空間転移させた程であった
「…秋ッスよ~秋。ほら~ 紅葉の季節というかなんというか~…」
「つまり、華子さんは皆で出かけたい、と…」
「さすが西園寺さん。元3位!カッコイイ!」
「…調子がよろしおますなぁ…」
「せやさかい、ウチはもう聖天やおまへんし、何より人数が多すぎやと思うんやけど…」
表16裏16 合わせて32人である。最もカルナックあたりは参加しないだろうが…
「そこはほら、弱肉強食といいまスか…」
驚いた。普段は非好戦的なのに、なかなかに好戦的な発言をする娘だ。人の欲とは恐ろしい
「よろしい。ほな兄上様にその旨つたえときましょ。十六聖天名物 闘名面屠、千年ぶりに開催させましょ」
その口元に浮かんだ笑みを扇子で隠しながら、コロコロと笑っている
「闘名面屠だと!?」
うわ…!ビックリしたなぁ、もう!内心動揺しながらも、決してそれは口に出さず
ノリの良い花子は二人の先輩に合わせてやるのだった
「知ってるんですか!?ブロウ先輩、パイソン先輩!」
「いやしらん」

紅葉の季節は近い…。

十六聖天外伝 秋の章 ~終~
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