四堂家
元来は法術の家系であったがどこでどう間違えたのか気が付けば他に類を見ない特異な能力を持つ家系となった。
血統としてはかなり長い歴史を持つが、開祖は能力者の中でもかなりの低位であり数ある家の中でも低い評価を下されていた。
転換期となったのは(おそらく)現党首(だと思われる)春風よりも数代前、分家筋の六道から嫁を迎えた時のことである。
特異な力を顕著にして生まれるようになったのはこの時からであり、
元々存在していた四大資質がより強力なものとなり、正統の証となったのもこの頃のことである。
またこれ以来、四堂の家には男児は生まれず、例外として春たちの父が生まれたのみであり、
六道の家に生まれた男児も過去より数えても春たちの叔父のみとなっている。
本来なら正当後継者のみが受け継ぐべき資質が散在したこと、更に春に能力が継承されなかったこと、
これらのことについてはまた新たに入ってきた六道の血が何かしらの作用を起こしているのかもしれないが真相は闇の中である。
何せ、正統たる六道の血は
六道遊夜を以って終焉を迎えるのだから。
余談ではあるがお家取り潰しとはあるが、それは物理的な意味である。
あえて名前を伏せるがどこかの長女が不幸にも妹達が同時に修学旅行に出た際に、
帰ってきたら驚く顔を思い浮かべながら家の大掃除を決行したことに起因する。
もちろん帰ってきた妹達が驚きの顔を浮かべたのは言うまでも無い。
最終更新:2008年11月08日 06:46