十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド 最終章 第六話~


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「みんな…逃げて…」

パイソンの腕の中で満身創痍のアリスは声にならない声をあげた

「な…ワンダーワールド…彼女たちは…!」
「あら。アリッサは優しいのね。けど仲間というのは少なくとも
 …最低限の力があるものの事を言うのよ」

唐突に死を与えられた姉妹。好いてはいなかったとはいえ、あまりに突然過ぎる死に
アリッサは抗議の声をあげた。が、それに対してワンダーワールドと名乗った少女は
弱いから死ぬ。と笑顔で応じるのだった

「クイーンオブハート?キングオブハート?あの子達もおバカさんね
 トランプはトランプでも、せいぜいはトランプの2・5・7.それにハートのジャックよ。
 王や女王があのレベルのはずじゃないじゃない」

屈託のない笑みを浮かべるアリスにそっくりな少女
仲間を一瞥することもなく殺した少女に対して、クリムゾンブロウとブラックパイソンは
言い知れぬ恐怖を覚えていた
数々の死線を潜り抜けてきた猛者二人である。圧倒的な強者を前にしたことは、何度もある
だが今身体を包むこの恐怖は、そういう物とも何か違う。全く異質な恐怖

「本当にバカみたい。私が十六聖天を倒しやすいように土壌まで作ってあげたのに
 このザマなんて。まぁけど、少なくとも一番厄介だった男の動きは
 封じれたようだから一応褒めてあげる
 あぁ、そうそう、その人よね。“アリス”が好きな人って」

失血により意識を失っている次郎を見てワンダーワールドは不敵に笑う
そしてパイソンに抱きかかえられているアリスの顎を持ち上げ、小さく囁いた

「安心して。アナタはまだ殺さない。その前にアナタの大事な人たちを一人ずつ
 “ワンダーワールド”でじっくり殺してあげる。そして鏡を取り出した後に殺してあげる」

さらに仮面を割られたデスメタルに近寄り一言

「隠れんぼはもうおしまい。生きたまま、その眼をえぐり出してあげる」
「…ッ!」
「無理無理。無理よ。この近くには魂も霊魂も何もないでしょう?
 私が、亡くしたの。あなたには何も出来ない。守ってくれる仲間も」

クリムゾンブロウとブラックパイソンの体がゆっくりと崩れ落ちる

「もう、いない」

クリムゾンブロウ曰く「ジュース凍らせて割ったら、かち割そのものじゃね」
ブラックパイソン曰く「マジだ。すげぇ」

十六聖伝外伝 残光 ~アリス・ザ・ワンダーワールド~ 最終章 第六話
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