十六聖天外伝 残光~二章・前篇~


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浜辺を歩いていると、半透明の石が落ちていた
ガラスが波に削られて丸くなったのであろう、ソレを手にして次郎は笑みを浮かべる
「懐かしい、な…」
思えば、故郷高知県の海岸で幼馴染とこれを探して遊んだっけか…
幸い皆無事だとも聞くし、何人かは世界的な会社を経営してるとも聞く。友は今何をしているのだろう…
彼は今は亡き、高知県の、そして友の最期を思い出していた


「ならん!ならんぞアレクサー…!お主一体どうしたというのじゃ!」
エクスカリバーの必死の叫びも虚しく、アレクサーはその手を天に掲げ
―振り下ろした
一瞬。ただの一瞬で高知の大地は消し済みと化していた。生き残っている生物など微生物一匹存在しない
まさしく高知は死の大地と化した
世界最高位、SSSランクの雷術。アレクサーを置いて行使できるもの等居ないとされる、雷神の槌
まさしく高知は犠牲になったのだ…。狂える剣皇、その犠牲に…
「何故じゃ…!何故こんな事を…!アレクサー、聞いておるのか!なんとか…なんとか答えぃ!」
「…煩い剣精だ。道具はただ使われるために存在していればいい」
「なんじゃと…!お主ッ」
強大すぎるアレクサーの力は、エクスカリバーの思念すら封じ、伝説の聖剣を魔剣へと変貌させる
自衛隊、メタルプレジデント、鎖鎌、そして田中茂…目の前に立つ全てを破壊しながら剣皇は進む
「そこを動くんじゃねぇぞ…!てめぇ…そこから一歩も動くんじゃねぇぞ…!」
故郷の惨状を知った次郎が、一人、彼の前に立ちふさがっていた


「君がジロウか。はじめまして。私は2位を務めさせて頂いている、アレクサー・リーンヴォード」
「そしてワシがかの有名な、伝説の聖剣エクスカリバー様じゃ!よろしくな、若像」

アンタとは年齢が近いせいか、獲物が同じだからか、初めてあった時から気があってたよな

「ジロウ、君は凄いな。何の能力もないのに、私と互角に打ち合っている。自分を過大評価する訳じゃないが
 君を見ていると、少し自信を失ってしまうよ」
「アレクサー、あまりだらしない所を見せるなよ、次郎に乗り換えてしまうぞ?」
「これは困ったな」

あの時は楽しかった。模擬戦とはいえ、初めて戦うことが楽しいと感じたよ

「ジロウ、シゲル、ここは私に任せて先に進むんだ。何、心配するな。あの程度」
「ワシとアレクサーの前では紙屑に等しい。のぅ?アレクサー」
「そういう事だ。わかったら行け…!」

それにアンタは、立場を省みず、いつも俺達がヤバイ時には手を貸してくれた


「それなのにアレクサー!何故だ!何故あんな事を…!高知を… 俺の故郷を…!」
「高知…?あぁ…あの薄汚いボロ屑の様な、みすぼらしい島の上に寄生していたゴミの集落の事か」
「貴様ァッ!」
「感情的だが、いい踏み込みだジロウ。だがこれが常人の限界だ」
次の瞬間、アレクサーの身体が視界から消えていた
自分の体に電気を流すことにより、反応速度を超加速する彼の技
「アクセラ・・・レイション…」
「その通りだジロウ、さて、失望させてくれるなよ」

クリムゾンブロウ曰く「フランクフルト、ソフトクリーム、チョコバナナ」
ブラックパイソン曰く「興奮を抑えきれねぇ」
十六聖伝外伝 残光~二章・前篇~完
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