「オホッ、どんな萎れ婆が出るかと思えば、こんな愛らしいお稚児ちゃんとはの」
「……放…せ、へんたい……っ」
肥満老人の粘ついた視線が、仮面を剥がれたデスメタルをねめつけた
分娩台へ磔にされた幼い矮躯が、嫌悪感から猛然と暴れ出す
(このっ、手足のベタベタさえ無ければ……!)
「ホヒヒッ、いくら足掻いても無駄じゃ。儂の蟲の粘液は新幹線も縫い止めるわい」
油染みた太指が少女の杏仁豆腐のような頬を這い伝い、桜の唇を撫でる
「きたないっ、さわるな……!!」
「なかなか将来有望な上玉よの。じゃが……」
口元を好色に歪めた老人の逆の手が、ローブの上から肉の薄い太股に乗せられた
「や、だ……!」
「昔から女子の真価は首から下と言うしの。……ひとつ嬢ちゃんが本物の別嬪かどうか、この爺めが確かめてあげようかの」
蛞蝓のような動きで首を這い下り、内股を這い上がってくる両手
「ぃや……っ。気持ち悪い、さわるなぁ……」
やがて、首側の指が黒ローブの襟まで到達し……ビリビリビリッ!!
「――きゃぁぁぁぁっっ!?」
少女の未成熟な肢体を隠す紗が、無惨にも引き裂かれていった
(続く…可能性もある)
最終更新:2008年11月16日 21:02