四堂家の受難・邂逅編


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四堂家の四畳二間の不釣合いに大きなテレビの置かれた一室では、丸ちゃぶ台を囲み
春風を除いた三人で緊急家族会議が開かれていた
「それにしても春風姉には困ったよね~」
「そうだな犬や猫ならまだしも…」
「この前なんかカジキマグロだよ!どこから拾ってくるっていうのよ、それも生きてるのなんて。
ていうかはじめて見たよ生カジキマグロ。おまえは松方弘樹かよって、まったく」
「ああ、アレはおいしかったな」
「うん、あんな大きなお魚さんお料理するのはじめてでした」
「そうそう、こう脂が乗って…って話が違うでしょ!」
秋奈がのりツッコミをみせるが
「冗談はこのくらいにしておいて、春風の拾い癖は本気でどうにかしないといけないな」
夏夜が話をもとに戻してしまう
「でも春風お姉ちゃんには悪気は無いんですし…」
「冬音がそうやって甘やかすから春風が反省しないんだぞ」
「でもでもそれが春風お姉ちゃんのいい所ですし…」
冬音の語尾が小さくなっていく
「まあ確かに冬音の言うとおりでもあるんだがな」
そう言って夏夜は冬音の頭を優しく撫る
「おーいそこ、私は華麗にスルーですか」
少し泣く
「そういえば春風お姉ちゃん朝からいないけどどうしたのかな」
「「「まさかっ!!!」」」
ガラガラガラ~、春風が帰ってきた
「ただいまぁ~」
「ちょっ春風姉、どこいってたのよ…ってあれ、何も持ってないの?」
「あのねぇ~この前お散歩に出かけたときにねぇ、縄を掛けるのにちょうどいい木を
見つけたからぁそこにいってたのよぉ~」
「だからその自殺縄持ち歩くのやめろっていってるだろ、春風」
「春風お姉ちゃん死んじゃ駄目ですー」
冬音が春風の胸に抱きつくとなにか小さいものにあたった
「あれ?春風お姉ちゃん何か持ってるのですか?」
「あーやっぱり何かもって帰ってきたのかー」
春風はピンクのカーディガンの下にかくしていたそれを三人にみせた
背中に小さな羽の生えた尻尾の先が白い黄色いライオンの子供だ
大きさは子猫ほどで、気を失っているのか眠っている
「子猫がねぇ怪我してて倒れてたのぉ。可哀そうだからニャン吉、飼っちゃだめぇ?」
「駄目、ニャン吉って何よ」
「お願いよぉ、ニャン吾郎飼っちゃだめぇ?」
「駄目、だからニャン吾郎って何よ。そもそも自分の面倒すらみられないってのに」
「お願いぃ、ニャンコ先せ(ry」
そんな二人のやり取りと子ライオンを夏夜は思いつめた顔で見ていた
「どうしたんですが夏夜お姉ちゃん?」
「いや、その子猫どこかで見たことがあるような気がするんだが…そうだ!いや、まさか!?」
「なによ夏夜姉急に大きな声なんか出して」
「おい秋奈、冬音ちょっとこっちへ来い」
春風を玄関に残し三人は部屋にもどった

「あの子猫は裏三位のケルヴィム・ケルベロスさんの擬体だ」
「それマジなの?上位の人じゃない」
「間違いない、この『月刊・十六聖天』にも載っている」
「あ…ホントだ。それよりこの月刊・十六聖天って何?はじめて見た」
「!」
(しまった!私のBL漫画が連載されてるから秘密にしていたんだった)
あせる夏夜、話題を変える
「そ、そんなことは今はどうでもいいだろう!、考えるべきはこれからのことだ!!」
「わ、私は飼いたいですけど…(小さくて可愛すぎです!)、どうしましょう夏夜お姉ちゃん」
「そうだな。私達も関係者である以上無視することはできないし、事情がはっりするまで様子を見よう」
「うん、わかりました(やりましたです!!)」

春風が部屋に入ってきた
「三人でどうしたのよぉ、おねぇちゃん淋しいわぁ」
「えっあ、そ、そのケルベロ…子猫飼ってもいいって」
「ほんとぉ~よかったねニャン太ぁ~」
春風は嬉しそうにケルベロスを抱きしめた
「でもその名前のセンスはどうかと思うぞ」
「じゃ、じゃあケロちゃんていうのはどうでしょう?」
「春風姉のに比べればいいんじゃない、何かどこかで聞いたことがある名前っぽいけど」
「よろしくねぇケロちゃん」
そしてもう一度包み込むように優しく抱きしめた

こうして四堂家に新しい出会いが訪れたのであった

四堂家の明後日はどっちだ?


なんだか、暖かくて心地よい感じだ…
そうだあの後気を失ってしまったのだな…
神獣ケルヴィム・ケルベロスともあろうこの私が…
だが、まだもう少しこのままでもいい…
次郎に会いたい…
次郎は今どうしているだろうか…


~四堂家の受難・邂逅編 完~
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