十六聖天外伝 死神を目指すモノの章 第四話「太陽」


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デスメタルは各段に強くなった。それは間違いない
遠隔召喚、そして周りに霊子や魂が存在しない状況を想定しての
呪術兵装の数々…
さらに人工精霊・メタルコアによる自身の身体能力の大幅強化…
仲間との離別の後、彼女は数え切れないほどの、戦闘を繰り広げていた
それは復讐のため。その為だけに彼女は数々の魔を狩り、その力を自身の兵装に吸わせ
更なる力を得る。ただ復讐のためだけに彼女は力を欲していた
―足りない。この程度じゃアイツに勝てない。もっと早く力が欲しい。もっと早く
そんな焦りが、一瞬の隙を作る。その隙を見逃すほど、敵も甘くはない

しまった、と思ったころにはもう遅い
敵手の攻撃が、今まさにデスメタルの首に振り下ろされようとした時
太陽に似た輝きが、敵手の左半身を消し飛ばしていた

「何ダ…ト…コノ闘気…ソレニ粒子量…マサカS級スコットランド人…」

それは、太陽の力を得た戦士の放つ、スコットランド粒子の奔流であった
朝日を浴びて、A級以上のスコットランド人が本気になったときに放たれるという、ソレがキラキラと煌めく

「馬鹿ナ… 先ホドマデノ貴様カラハ、スコットランド粒子ヲ微塵モ感ジナカッタ…何故ダ…」
「いかにも。夜間は力が3分の1程落ちてな。故に醜態を晒してしまった」
「ク…馬鹿ナ…絶滅シタハズダ… 生キ残リダト…」
「スコットランドは滅びん。我らの心にいつまでも存在している。大人しく自害することをお勧めしよう」

禍モノにとって、これほど濃縮された太陽の光を浴びては再生すら追いつかない
ガラティンを抜かれたとき、もう勝負はついていたのだ

「舐メルナ人間!コノ死神チェルノボグノ真ノチカ」
「貴方の相手は一人じゃない」

死の神、チェルノボグの身体に再び鎖が巻きつく。
シュウシュウと巻きつかれた部分から煙が上がり
死神の絶叫が山に響く

「貴様ァ…卑怯ナ…」
「あなたが勝手に私を無視して喋ってただけ」

先ほどと違い、弱った死神に逃れる術は存在していなかった
金色に輝きだす鎖とは対照的に、死神の体は、徐々にしぼみ、最終的には無に帰した

「ごちそうさま」

そう一言、無に帰した死神に言い放つと、少女は指を鳴らす
それと同時に、召喚されていたゴーレムや武器が、一斉に地面に現れた魔方陣に沈んでいく
そんなゴーレム達に一瞥する事もなく、少女はこの場から立ち去ろうとしていた

「待て。君はいったい何者だ」
「助けてくれたことにはお礼を言います
 もし日本に来ることがあればお礼もします。ありがと、それじゃ」

振り返る事もなく、少女はそう言い放つと、自分が召喚したモノ達と同じように、魔方陣の下に沈んでいく

「礼を言うのは私の方だったのだがな。致し方あるまい」
<あー 振られちゃいましたねご主人さま>

茶化してくるガラティンを一切無視して、戦士は笑う

「日本、か。そういえばジョンはその国にいるのだったな」

クリムゾンブロウ曰く「何度見てもNEXTのV3の色になじめねぇ」
ブラックパイソン曰く「色よりあのハリケーンのがきつい」

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