十六聖天のクリスマス2


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アリス
「次郎さんのバカ……」

結局、アリスはそのままおひさま荘に帰ってきた。
次郎の用意した着替えと、自分の脱ぎ捨てた服
そして果てしない後悔の念だけが忘年会でアリスの得たものだった。

アリス
(デスメタルとあんなことがあったから……どうしよう……疼いちゃう……)

会場となったホテルの一室で共に一時を過ごしたデスメタルとの思い出がよみがえる。
あの時はなんとも思わなかったが、今になって恥ずかしさがこみ上げてきた。

アリス
「ああん、もう!今度会ったときどんな顔してればいいの!?」

一人悶々とするアリス。
ただでさえ広い部屋がさらに広く見えた。

アリス
(でも、どうしよう……本当に今は……)

体の疼きが止まらない……
本当なら今頃は大好きな次郎と甘い一夜を過ごすべく、雰囲気作りに悪戦苦闘のはずだった。

アリス
「う……うぅ……背に腹は変えられないわ……」

スカートの中に手を入れて弄り回す。
指先が陰核に触れる度、痺れるような快感が全身を走った。

アリス
「ん、ふぅ……次郎さん……」

脳裏によぎるのは愛しい男の姿。
やさしい微笑がアリスの胸の内を満たしてゆく。

アリス
(彼がこんな私を見たら幻滅するかしら……?)

一人で自分を慰める惨めな自分に嫌気が差す。
次郎がそばに居てくれたらどんなに幸福だろうと考えてしまう。

アリス
(んぅ……次郎さん……もっと……)

アリス
「ぅぅ……はぁ、はぁ……んん……」

下着の上からの刺激だけで満足できなくなって、直接指を股間に持って行く。
同時に小さな乳房の先端に指先が触れた。

アリス
(ん……ブラが邪魔だわ…)

片手で起用にブラのホックを外し、乳首の先を指先で摘み上げる。
興奮からか、乳房を弄ると快感が増した。

実際、アリスの胸はまだブラを必要とするほどではない。
ただ、憧れの男の前では少しだけ大人になった自分を見せたかっただけだ。

アリス
「んっ……うんっ……あ……はぅ……」

アリス
(やだ、どうしよう……声が漏れちゃう)

自分でも不思議なほどアリスは乱れていた。
先ほどのデスメタルとの行為がそれほど自分にとって刺激的だったのだろうか?
それとも、それほどまでに次郎に飢えているのだろうか……

アリス
(私、獣みたい……ううん、違う……私はこんなにえっちな子じゃないはずなの……)

アリス
「あぁ……はぅん……うぅぅ」

アリス
「次郎さん……次郎さん……」

華奢な腕が揺れるたび、細い指先が跳ねるたび、とろけるような快感に襲われる。
着衣は乱れ、ちょっと背伸びしたピンクの下着が片足に引っかかる。

首の下までたくし上げられた高級な布によだれがこぼれる。
股間からあふれた蜜が尻の下のスカートに飛び散っても今のアリスには気にならない。

アリス
「はぅ、んん……んっ、んっ、んぅ……」

絶頂が近いことが分かると、妄想の中の行為も次第にヒートアップしていく。
次郎のペニスが自分の膣内を何度も何度も往復する情景にアリスは興奮し、腕の動きも早くなる。

アリス
「あんっ!あっ!はっ!やっ!」

陰核を刺激していた指先に力がこもる。
美しいブロンドの髪が大粒の汗をきらきらと飛び散らせながら踊っていた。

アリス
「んぅ……ふ……んんんんーーー!!」

盛大に潮を吹き、絶頂を迎えたアリス。
足先を硬直させ、背中を弓なりに仰け反らせて快感の余韻を味わう。

いつの間にか口にくわえていたドレスの端が唾液にまみれてシミになった。
だが、黒いドレスにその汚れはまるで闇の中の小石のように目立たない。

それに少しだけ安心したアリスは目を半分だけ開いて意識を奪われそうになっていた。

アリス
「はぁ……はぁ……」

疲れも溜まっていたのだろう、アリスはなかなか動く気になれなかった。
忘年会終了後に会う約束をしたバーバラがやってきたことに気が付かずに指先に付いた愛液を拭うことすらしなかった。

バーバラ
「ごめんなさい遅くなってしまって。鍵あいてたから勝手に入っ……」

アリス
「え……?」

バーバラ
「ど、ど、どうしたの!? 誰にやられたの!? た、大変!!」

十六聖天候補、バーバラ・ババァーラ。
部屋の入り口で自慰に耽るアリスを見て、強姦されたのだと勘違いして騒ぎ立てた。

度の強い眼鏡が斜めにずり落ちるのも構わず、アリスの顔を心配そうに覗き込む。
それでも年の功か、外傷や意識、呼吸の有無を確認する辺りは冷静な戦士のものだった。

アリス
「あ、あ、その、えっと……ふ、うぅ……うっ……う、うわぁぁぁぁぁん!!」

戦闘においては絶大な力を持つアリスだが、精神はまだまだ未熟だった。
恥ずかしさと、寂しさが入り混じり、どうしていいか分からなかった彼女は涙を流すことで精神の安定を保とうとした。

バーバラ
「大丈夫!? もう大丈夫だからね。……もう大丈夫よ。」

バーバラは自分に言い聞かせるようにアリスを抱きしめ、彼女が落ち着くまでその胸に抱きしめていた。
アリスはおぼろげながら、母親のぬくもりのようなものを感じ取っていた。


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バーバラ
「言い辛いことなら無理に言わなくてもいいけど……本当に大丈夫?」

アリス
「あ、は、はい……その、ごめんなさい……」

バーバラ
「それならいいのだけれど……困ったことがあったらいつでも言ってちょうだいね?」

アリス
「え、えと……だ、誰にも言わないでくれますか……」

アリスは全てバーバラに告白することにした。
途中、目を伏せて顔を真っ赤にするアリスにも、バーバラは紳士に頷いていた。

バーバラ
「そうだったの……ああ、でも安心したわ。」

アリス
「あ、安心……?」

バーバラ
「ええ。だって、アリスさんが道具じゃなくて、人を好きになって、普通の人生を歩んでいるんですもの。」

アリス
「………」

確かに以前のアリスではこんな日が来るということは考えられないことであった。
一切の感情を殺して組織の道具として動いてきた彼女に心など邪魔なものだったからだ。

バーバラ
「それにね。それは悪いことじゃないのよ。年頃の女の子なら誰でも経験することだもの。」

バーバラの言葉はアリスの心にも安寧をもたらした。
落ち着いたアリスは母親が居たらこんな感じだったらいいなと考えていた。

アリス
「え……その……誰でもって……」

バーバラ
「やだ、恥ずかしい……私も昔は色々と……ね」

ばつが悪そうに眼鏡に手を当てるバーバラ。
アリスは自身の心が温かくなるのを感じた。

アリス
「あ、その……ありがとうございます……」

バーバ
「とにかく、何事も無くて良かったわ。」

アリス
「ごめんなさい。おかあさ……あ……」

冷静になったはずのアリスがもう一度赤くなって俯く。
そんなアリスの様子にバーバラは暖かい微笑みで返す。

上目遣いでバーバラを見るアリスに笑顔のまま一つの包みを取り出してみせる。

バーバラ
「アップルパイ焼いてきたから、一緒に食べましょう?」

まるで本当の親子のように暖かい空気の中、二人の笑顔に包まれた穏やかな時間が過ぎていった。

つづく
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