黄金の瞳の少女 ③


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「やっと2人きりになれたわね。黄金の瞳さん」
ナナエルとワンダーワールドは静かな部屋のテーブルに向かい合うように腰掛けていた
「まずは紅茶をどうぞ。美味しいわよ」
テーブルに置かれた紅茶に手を伸ばすワンダーワールド。香りを楽しみ先に飲んでみせる
「さ、冷めてしまう前に」
「・・・」
紅茶を手に取るもそこで動きを止めるナナエル
ここは敵地、しかも敵の出した紅茶だ。何か入れられていると考えるのが普通だろう
怪しい物は入っていないか、少し臭いで探ってみるナナエルに対し
「良い香りでしょう?少しハーブを入れてみたの」
ドキッとする
この敵がいったい何を考えているのかまるで解らなかった
遊ばれているのか?そう思った矢先
「っ!?」

ワンダーワールドが既に目の前に迫って指先を紅茶に入れていた
「はい」
その指先をそのままナナエルの唇に触れさせた
「なっ!」ガタッ!
ガチャーーーン
突然の接近と紅茶を口にしてしまった事に驚いてナナエルが席を立つ
「何も入ってないわ。ハーブだけよ」
にこやかに微笑むワンダーワールドは「いま入れ直すわね」と紅茶を入れなおすが
この状況、あまりに不気味すぎる敵にナナエルはついに叫んだ
「何が目的です!あなたは私の敵なのでしょう!?」
落ち着いた様子で紅茶を再びナナエルの前に出したワンダーワールドはゆっくりと話し始めた
「実は私ずっと探し続けている物があるの」
「探している物?」
「そう、とても大切な物・・・」

その探し物と自分に一体何の関係が有るのか
彼女の言っている事がさっぱり理解できないまま会話は続いていく
「ねえ、あなたの黄金の魔眼は何が見えるの?」
「?」
「前に会った時はその魔眼の邪視で岩の上を火の海にしていたけれど
 その魔眼の力はそんなものじゃないのでしょう?」
「な、何を言って…」
「本当の力を見せて?」
そう言うとワンダーワールドの背後に空間から滲み出るようにワシの頭と翼に獅子の体を持つ幻獣が現れて行く
「本当の黄金の魔眼の力ならこんな物相手じゃないでしょう?」
「グリ・・・フォン・・・?」
理解できない状況のまま突然現れたグリフォンに茫然とするナナエルだったが

グシャァアアン!
「ピギャーーーーーーーー!!」
突然目の前のグリフォンが真っ二つに裂け、ありえない大きさの大剣を持った巨大な全身鎧の騎士が現れたのだ
「ワンダーワールドーーーー!!」
それを追う様にして空間の亀裂から入って来たのは案山子と獅子に乗った怒り狂った顔の少女
「あら嫌だ、またあなたなの?」
「く、燃えろー!」
突如現れた敵意むき出しの敵にナナエルがゴールデンアイを放つ
そこに居たワンダーワールドを含めた2人と3体が豪炎に包まれたと思いきや
炎の中から瞬速の槍が突き出される
「キャア!」
寸んでの所で身をかわしたものの防御した手をザックリと切られてしまう

炎が吹き飛ばされたそこには
案山子の盾に守られた少女と涼しい顔で椅子に座り続けていたワンダーワールドが居た
「何故一気に殺らない!お父様の言いつけに背くつもり!?」
「ドロシー、黙って見ててはくれないのね」
「やる気が無いのなら私がやる!」
ますます混迷を極める状況の中ナナエルを見たワンダーワールドは態度を豹変させる
「・・・あら」
深く切られた手から滴り落ちる血を見て何故かワンダーワールドは用が済んだとばかりにナナエルを突き飛ばす
「!?キャーーーー・・・」
そのまま深い穴に落ちて行くナナエルを見てワンダーワールドは言った
「ドロシー、私は言いつけに背いてなんて居ないわ。だってあの娘は違うもの」
なおも敵意をむき出しにするドロシーにワンダーワールドは涼しげな顔で説明しだした
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