三話


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ミラーパレス。アリスの言葉が終わると同時に
ワンダーワルドは見知らぬ場所にいた
直前のアリスの言葉を信じるならば自分の使う“ワンダーワールド”と同じく
アリスが生み出した世界なのだろう
四方が鏡張りになっていて、どこを見ても自分がいる。

「不愉快ね」
「ここはアリスの世界。鏡の城。全てが偽りで全てが本物の世界」

全ての鏡に突如現れたアリスは、ワンダーワールドにそう告げた
それを受けワンダーワールドは大きく口元を歪め

「ならその世界を壊してあげる。グリフォンの最大出力でね
 …ギガンテックフェザー!」

アリスの生みだした世界だというのならば、外部の影響を気にする必要はない
出力を絞った先ほどと違い、偉大なる翼の王の羽ばたき―何物をも粉砕する時空振が鏡の城を粉砕する
…事はなかった。

「…どういう事!?ホワイトラビット!キングオブハート!出なさい!
 何故!?何故出ないの!」
「天鏡宮が形成された以上、不思議の国の住民を呼ぶことは出来ない」
「何…ですって…」
「ここに来た時点でアナタの負けなのワンダーワールド」
「ふざけるなァーッ!」

ワンダーワールドは鏡を殴りつけるが、鏡には傷一つ付かない
だがそれでも、ワンダーワールドは鏡を殴りつけるのをやめなかった

「もうやめて!アリスの勝ちよ、アナタにはもう何も出来ない!お願い…」

アリスの言葉が届いたのか、ワンダーワールドの動きが止まる
良かった、言葉が届いたんだ。アリスはそう思い安堵し
うつむいたまま動かないワンダーワールドに、アリスは声をかけようとした

「…じゃなかったら…」
「?」
「不思議の国の住人じゃなかったら…」

ワンダーワールドの肩が震え、その口から笑い声が漏れる

「不思議の国の住人じゃなかったら…どうなるのかしら?」
「え」
「来い…バンダースナッチ…」

狂気を浮かべるワンダーワールドの背後が大きく揺らいだ

十六聖天外伝 ~失楽園の章~  3話
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