岩崎健吾の憂鬱(中編1)


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「だ、誰もいない、よねー……?」
平素の彼女からは想像も出来ぬ程に小さな声で呟き、周囲の森をキョロキョロと挙動不審気味に見渡す健吾
その腕は黒いスポーツブラ一枚の己が胸元を不安げに抱き、揃いのボクサーショーツから伸びる両脚もモジモジと擦り合わされて
いた
(うぅーっ、情けないなぁオレ……
……でもっ、やっぱり恥ずかしいモンは恥ずかしいぃ……っっ)
幾ら男として育てられたとはいえ彼女もうら若い乙女、今より行う事を考えれば廉恥の情に苛まれるのも無理からぬ話だ

「……あーっ、もう畜生ッ!
女は度胸っ、たかが裸になるくらいが何だってんだ!」
言い放つと同時、やおら腕を交差させブラの下端に指をかける
続く動きに下着の中の豊かな膨らみが引き上げられ、やがてぷるんとまろび出る乙女の象徴
「んっ……ふぅ」
遮る物の無い白日の下に晒されたのは、日焼けした少女の躰とは対照的な乳色
男の両手でも溢れ出る程の、濃密な果肉でむっちりと張り詰めた極上の果実だ
頂点にあるべき突起は未成熟ゆえに柔肉の中に半ば陥没し、淡い桜色の乳輪も曖昧に溶け込んでいる

「んー……
……ハァ、もう少し小さくなんねぇかなコレ
動きの邪魔だし、重くて肩は凝るし
それに……」
空いている左の手を膨らみに添えると、親指と人差し指で小粒な先端を摘み出す
(……先っぽ、他のヤツと違うし……)

水の冷たさに強ばっている種を果肉の合間から引っ張りだし、指先でグリグリと捏ね回す少女
(ん……っ
何で、オレのだけ形、変なんだろう……
……やっぱり、女らしくねぇからかな……?)

実際には無理な修練でホルモンバランスが崩れ、分泌腺の発達が遅れているだけの事
だが、その手の知識に疎い健吾にとっては、それはまるで忌まわしい畸型のように映る
(こんなんじゃ、赤ん坊も育てられないだろうし
その前に……ふぅっ……結婚しても相手に見せられねぇよ……)
一瞬、脳裏を過ぎった厳めしい男の顔に「ゴメン」と詫びながら、止めとばかりに捻り潰しながら限界まで引き伸ばす
「くっ……ンァッ!」
指を離すと、充血して赤みを増した先端はピンと屹立している

ジンジンと熱く痺れて勃起した左と、肉の窪みに埋もれたままの右が見せる歪な対比
「……馬鹿馬鹿しい
何やってんだよ、オレ……」
虚しさに駆られて、溜息と共に自らの頭を小突く
「サッサと乾かさねぇと、日が暮れちまう」
右手に握っていた下着を型崩れしないように優しく絞り、先程道着を架けた横に吊しておく
(本当は力一杯絞ってやりたいトコなんだけどな
デリケートなモンだしなぁ……高いし)
健吾のスポーツ用下着は国産ではサイズが合わず、全てインポートで万の金を払っている

余り裕福とは言えない岩淵家にとっては馬鹿にならない出費の元なのだ
「最悪、家に着くまで素っ裸に道着一丁かぁ……」
憂鬱な気分を堪え、次に為すべき事に考えを切り替えようとする、が……
「次は、やっぱり……下だよなぁ……」
待ち受ける更なる試練に、健吾に出来るのはより深い憂鬱に沈む事だけだった

岩淵健吾の憂鬱(中編1) 続く
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