ビーストハザード外伝 ~青虫マジきめぇ~


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楽…。こいつが父と戦ったという聖天か…
突如現れた楽の姿を見上げ、そしてオケアノスは立ち上がった

「まて十六聖天…」
「何アルか、このメダカは… メダカ…!?」

楽は間違いなく、そのメダカを何処かで見たことがあった
以前見たときより白くなっているがそれは間違いなく

「お前、オケアノス…アルか」

「そうだ。だがしかしお前の知るオケアノスではない。俺はその息子」
「オケアノスに息子が…」
「十六聖天よ、手を出すな。こいつは私が倒す…老師の仇は私が討つ…」

その言葉で楽は全てを理解した。恐らくこのオケアノスこそが
老師の最後の弟子なのだろう。
恐らくは父と同じく自分達の敵であろうオケアノスである
瀕死の今トドメをさし、そして機械共も破壊する
それこそがベストであるには違いなかったし、かつての楽ならそうしていただろう
だがしかし、楽はかつての楽ではない。彼はその願いを聞き入れた

自分の前に出たオケアノスに楽は一言

「負けるな」

と言い、後ろに下がる

満身創痍のオケアノスと魔化印が向かいあった
恐らくオケアノスには長く戦う力はあるまい
勝負は一瞬で付く…
魔化印の全ての武装がチャージされる
そしてオケアノスの拳に気が籠る
―パンッ
という破裂音と共に、楽の糸のように細い目がカッと見開かれた

交差する拳と弾丸
永遠に感じられる一瞬が過ぎ去った後
魔化印の身体は砕け散った。文字通り砕け散って砂となり散った

相手が砂になるほど凄まじい拳の乱打
間違いなく老師直伝の千手観音拳
そう。オケアノスは大瀑布を登って龍となったのだ
だがそれと同時に、オケアノスも膝をつく
遂に限界が来たのだ。そしてそれを逃すほどメタルプレジデントに搭載された
ペンティアムはバカではない。それはクアッドコアなのだ…

だが決してメタルプレジデントの銃口から火線が伸びることはなかった
何故なら

「先ほど言ったはずアルよ。まとめて溶鉱炉に叩きこむとな」
「オ・・・ノ・・・・レ」

楽がメタルプレジデントに見舞ったそれもまた
千手観音拳
それが示すところは、つまり

「見事…じゃった…ぞ…」
「!?」「!?」

そしてそんな楽とオケアノスの耳に飛び込んできたそれは
陳老師の声であった

「勝手に殺すでないわ…」

貫かれた繭から放たれる声は弱弱しく、そしてその中から出てきた陳の身体は
誰が見ても、もう長くはないと思わせる怪我を負っていた
だがそれでも陳は続けた

「ワシはの、蝶になりたくないと周りに言い、そしてそれを耐え続けてきた」
「じゃがの、こうなってしまってから初めて気づいたよ。逆じゃった」
「ワシは、焦がれていたのじゃな…空に」

オケアノスの腕の中、傷ついたモンシロチョウは、遠い目で空を見ていた
だがしかし、その眼はもう光すら感じないのだ

「オケアノス、どうじゃ。空はきれいかの」
「美しゅうございます」
「楽、夕日は赤いか?」
「紅いアル」
「…さて、行くとするか。オケアノス。スマンが滝まで連れて行ってくれぬか
 そして楽。見ていてくれぬか。ワシの飛ぶ姿を」
「はい」
「ハッ」

大瀑布に一筋の流星が流れた。それは不格好で、だが何よりも美しい
流星だった

「楽、何故私にトドメを刺さない。今の俺なら容易く殺せるであろうに」
「同門の弟に向ける拳等、この楽、持ち合わせてはおらぬアル」

一方その頃 ギアナ高地とサバンナで血の華が咲いていたとは
当事者以外誰も知らなかった

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