~大和大は落日に消ゆ~


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暗黒繰魔17人衆の1人である須藤蓮治に占拠された大和大(ダイトヤマ)はすでに2回の戦火をくぐり抜けている
そして今3度目の戦火が大和大を襲った

[オペ子A]
「正面より急速接近反応!放射魔力パターン照合……『聖騎士』ですっ!!」
[指揮官]
「馬鹿が!前面にはディアボロスビーストの群れを配置済みだ。跡形もなく喰われてしまえ!」
[オペ子A]
「ディアボロスビーストエリア突破されました!」
[指揮官]
「なんだとお!?」
『聖騎士』の突撃(チャージ)はあらゆる敵を打ち砕く
魔力を翼として高速機動を可能とした聖騎士の鎧
白銀の槍は立ちふさがる全てを貫き、白銀の盾は打ちすえる全てを防ぐ

聖なる哉聖なる哉
鎧が唱う
聖なる哉聖なる哉
盾が唱う
聖なる哉聖なる哉
彼女が唱う
聖別された白銀の槍の螺旋に刻まれた祝詞
唱い上げるは神の詩
祈り以て騎士は聖なる弾丸となる
全ての魔を貫く祝福されし聖銀の弾丸
ならば聖騎士の前に敵はなく聖騎士の後に敵はなし
ましてそれが十六聖天に名を連ねる者ならば!

[指揮官]
「落ち着け!たかが地上の防衛線が突破されただけだ!陸がダメなら……空がある!
出ませい!スカイセガールズ!」
大和大の空を切り裂き複数の機動兵器が鎧の騎士に殺到する
それは世界最強の近接格闘能力を目的とし開発された機械の人形
それを覆うは巨人のごとき外骨格
翼を持たずして空を飛び躊躇もせずに手首を折る
最強の兵器だ
否、最強の兵器となるはずだった

騎士は槍の穂先を敵に向けるなり力ある言葉を放つ
言霊に呼応するように光が螺旋を描いて槍を包み、炸裂
輝きが世界を白く染め上げる
瞬転
世界が影に包まれた
百ともきかず千ともきかず万ともきかぬほどの刃の影
一つとして同じ影はなく一つとして敵を穿たぬ影はない
世界は再び元の姿を取り戻し数瞬遅れて落下音が響く
機械は機械としての役割を果たさず地に伏した
量産機には量産機の役割がある
例えバーザムがMKー2と同等の性能を誇ろうと量産機である以上敗北は必然なのだ

[オペ子A]
「『聖騎士』なおも接近中!このままでは本拠地到達まで40分とありません」
[指揮官]
「ぐぬぬ……こんな時にあのキチガイジジイは何してんだ!」
[オペ子A]
「そのキチガイジジイから入電です。「いざとなったら赤いボタン押してちょ」だそうで」
[指揮官]
「それだけか!」
[オペ子A]
「「お土産楽しみにしててねin名古屋」とも」
[指揮官]
「帰ってきたら殺す!」

[オペ子B]
「あたし味噌煮込みうどんがいい!A子ちゃん返信しといて~」
[指揮官]
「無理やり流れにのろうとしてんじゃねえ!て言うかお前も死ね!」
[オペ子A]
「『聖騎士』の速度が急速に上昇しています。このまま加速を続けるとあと20分で突入されます」
[指揮官]
「守備隊を前面に展開させろ!なんとしても死守するんだ!ああ……胃が痛くなってきた」
[メイドロボ]
「胃薬をお持ちしましたみょん」
[指揮官]
「うるせえ!」
あまりに空気を読まないキャラクターの登場に思わず指揮官の手が唸る
メイドロボの頭に直撃する拳

[メイドロボ]
「ピピッ!大和大最終システム起動するみょん」
[指揮官]
「なん…だと…」
見れば彼の拳の下には赤いボタンが点灯していた
赤いランプが明滅しサイレンが鳴り響く
[指揮官]
「あのキチガイジジイ!こんなところに大事なスイッチ付けておくんじゃねえ!」
[オペ子B]
「うっそ~!あのイカレポンチのことだから自爆装置に決まってるよ~」
[オペ子A]
「大和大各セクションのエネルギー反応増大!隔壁が閉鎖されていきます」

[指揮官]
「こっちからキャンセルは出来ないのか!」
[メイドロボ]
「最終システムが起動したら元に戻らないみょん。危ないからシートベルトつけるみょん」
[指揮官]
「そっちの方が危ねえ!」
[オペ子B]
「やーん!まだ処女も散らしてないのに命を散らすなんて冗談にもなってないよ~!」
[指揮官]
「余裕ありまくりだなお前は!」
[オペ子A]
「いちいちツッコミ入れるあなたも大概ですがね。最終システム発動まで残り30秒!カウントダウン開始します!」

大和大の変化は外のシルヴィアにも見てとれた
そこらじゅうの赤いランプが明滅し地響きが鳴り止まない
本能的に危険を察知し即座に退避
地層がズレて断崖ができる
これ以上の危険は冒せないと判断したシルヴィアは身を翻して大和大からの撤退を選択
通常の数倍の速度で地を駆ける
背後では大質量がぶつかり合う轟音、そして閃光
地響きは鳴り止むことなく軋んだような音を織り交ぜシルヴィアを煽る
ガクンと地面が陥没し道が崩壊
それでも彼女の目の前には大和大を囲う海が見えていた
この時期の日本海は寒いなどというレベルではない
しかし躊躇のかけらも見せずに断崖絶壁からのダイブ
そしてその背後では大和大が地に沈んでいった

[シルヴィア]
「ふう、まさか大和大がドリルに変形して逃げるなんて予想外だったわ」
悔しさ半分呆れ半分でシルヴィアはひとりごちる
そう、最終システムとは兵器としての超巨大ドリルへの変形
意志の力が巨大な螺旋となり敵を穿つ鋼の牙
ならばその意志の矛先は?

[指揮官]
「馬鹿な上司は死ねばいい!馬鹿な上司は死ねばいい!」
[オペ子A]
「目標補足!大須GOODWILL!このまま突貫します!」
この日、世界から名古屋が消えた
~大和大は落日に消ゆ~完
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