金剛鉄兵機械師団外伝 ~狂う様な月の下で 中編~


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ゼロの脳裏に子供の笑顔が浮かぶ
それはどれくらい前のことだったろうか…

―新幹線がきます。白線の内側までお下がりください
純白に輝く、ロールアウトしたてのゼロ系新幹線が子供達の前に姿を現した
         !  ?
「どーよ…!? “オメー”ら…!?」
    !    ?
「うわぁ、新幹線だ!かっこE~!」
「オゥ…“新幹線”ダゾ…。」
「やっべェ!新幹線だァー!」

ゼロの有志は戦後経済成長を続ける日本人の、誇りであり、そして象徴でもあった
ゼロの姿を見ようと、連日連夜大勢の日本人がゼロの前に押しかけ
握手を求める毎日だった。そんな毎日にゼロは決して悪い気がしていなかった
乗客を乗せ、乗客に愛される、そして車庫で明日を待つ
そんな毎日だった
だが

「オゥ…“ワカゾー”。いつまで“そうしてるつもり”だ…?」
        !   ?
「気付いてた…の…?」
「“新幹線”舐メんじゃねーぞォ…?“ボク”ゥ…?」

その子供は、毎日入庫したゼロを遠くから眺めていた
毎日、ただひたすら毎日。駅では決して姿を見ることがなく、運航を終えたゼロを静かに見ていた

「“小憎ォ”テメーなんで“毎晩”こんな時間に来るんだ…?こんな“狂いそうな月”の下でよ…?」
「僕…お…なんだ…」
「“聞こえねー”な?」
「え…?」
「“聞こえねー”って言ったんだ。そんな“言葉”が“心”に“届く”と思ってんのかァ!?」
「ひっ…」
「“テメー”が“誰”なのか“デッケェ声”で言ってみろ…!?」
「ぼ…僕は飯森…飯森 椿!」
「オゥ…“言える”じゃねーか。“俺はゼロ”だ。よろしくな…?」

不器用なゼロだが、出来る限りの笑顔を作り少年に笑いかける
それにつられ、少年もゼロに笑顔を向けた
これが飯森 椿とゼロの出会いだった

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