おいでませ幻想郷

--世間が浮かれる12月の聖夜。

まぁ、俺には殆どと言っていいほど関係は無くて
しいて言えば店を訪れる客層が変化するぐらい。

バイトも終わり、携帯の時計は12時になろうとしていた。

雪は降らずとも暦の上でも冬、寒く鋭い風が吹きすさぶ

街を彩るイルミネーションの明かりも大通りから逸れれば届かない。
大通りから外れたこの道は、夜間でも交通量が多く、歩道橋も設置されていないため
多くの歩行者から嫌われていた。

生憎の赤信号。

明日は久しぶりの休み。
起きたら何をしようかな

そんな思いにふけていると、信号が変わった事を知らせる音楽が流れ始めた。

ふと、何気ない変化に気づく

いつもなら深夜帯にも交通量の多い道。
珍しい事に今は信号待ちの車が見当たらなかった。

最終更新:2010年01月30日 00:08
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