第二話
街がゾンビ達で埋め尽くされる。
人間は喰われ、また新たにゾンビが作り出される。
いくら殺しても湧いて出てくるゾンビ、ゾンビ、ゾンビ……
「っ!」
どうやら悪夢をみていたらしい。
背中に冷や汗を感じる。
(……布団?)
「あら、気が付いたかしら。」
「!?」
突如、紅と白の服、頭に紅いリボンを付けた少女が出てきた。
「……君は誰だ。」
ハンドガン【Night Hawk .50C】を構え、警戒する。
「失礼ね、折角助けてあげたのに。」
「“君は誰だ”と聞いている。」
「はぁ……私は“博麗霊夢”この神社の巫女よ。」
神社……確かニホンと言う国の神を奉る場所……と、確か隊員から聞いたことが……
「そうだ!私の他に人はいなかったか!?」
「いえ……あなただけだったけど……」
「そうか……」
恐らくレックス博士が別々の場所に飛ばしたのだろう。
「助けてくれてありがとう、私の名は“ヘルス=ベクト”だ、よろしく。」
「あ、よろしk「霊夢!来たぜ!!」
奥から女性の声が聞こえた、と同時に辺りから聞き覚えのある呻き声が聞こえた。
「弾幕が効かないなんて……ホント嫌な敵だわ!」
そう言いながら部屋を出て行った。
「あの声は……忌々しいゾンビ共だ……」
『ゾンビを送った世界におまえ達を送り込むのさ!』
「レックスめ……私たちの世界だけじゃあ物足りないとでも言うのか!!」
壁に立てかけてあったSVDを持ち、鞄を背負って、巫女の後を追った。
……………
…………
………
……
…
最終更新:2010年02月02日 17:02