東方鬼物語

私は伊吹萃香(いぶき すいか)。鬼だ。
いまは博麗神社に居候中の身だ。

今日は節分なので一緒に住んでいる博麗霊夢(はくれい れいむ)が豆やイワシを用意している。
私は鬼なのであまりこの行事は好きではない。
「萃香~手伝ってちょうだい」
「いま行くー」


いま私が呼んだのは、居候の鬼、萃香。
いつからいるのか分からないけど、いつのまにか神社に住み着いていた。
しかし、鬼に節分の手伝いをさせるのはどうだろう。
まぁ去年も一緒にやったからいいのだろう。
また去年のように、あの魔法使いが乱入はしてくるのだろうか。


あらかた準備は終わった。
「さて、去年と同じようにするわよ。まずはイワシね
といっても飾る場所がないけど」
「形だけでもいいんじゃない?私近づけないし」
「そうね あ、やっぱ飾る場所は宴会用のお酒のある場所にしようかしら」
・・・
これで私はもうお酒を呑めないだろう。

「さて、次は豆まきしましょう」
豆をぶつけられるのは、痛い。
昔、民家に行ったときに初めて豆をぶつけられた。
あのときは痛かった。しかし、神社に来てから豆をぶつけられてもあまり痛くないのは何故だろう。
「鬼はー外!福はー内!」
そういって私は霊夢に豆をぶつけられる。
しかし、あまり痛くない。


萃香に豆をぶつけるのは実は私もあまり好きではない。
せめて、ぶつける力を弱くしよう、そう思い豆に特別なことをしてある。
一緒に住んでいる身だ。あまり迷惑を掛けたくない。
そういっている内に豆をまき終わった。
「今年も終わったね」
萃香が言った。
「そうね、それじゃ今年は特別に2人で飲みましょうか」
「お、いいね賛成、賛成」

夜。
月を見ながら鬼と人間が月見酒をしていた。




【追記】まさに短編、というか短すぎたかもしれない。
【2/4追記】○身 ×見 誤字った。


最終更新:2010年02月04日 20:50
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