第四話
あの後、彼女達からこの世界のことを教えてくれた。
【幻想郷】という名前で、神や妖精、妖怪が暮らす世界だという。
ゾンビ共が来たのは数ヶ月前で、彼女達が作り出す事ができる【弾幕】というのは効かないらしい。
しかし、日差しに弱いらしく太陽がでている時ならば移動が可能だという。
~翌日~
「世話になったな、霊夢。」
「行ってくるぜ。」
「今度来る時はお賽銭持ってきなさい。」
他の隊員達を探す為に、博麗神社を後にすることになった。
行き先は人が居る里【人里】だ。
「人里か……」
「今異変が起きているからかなり賑やかだぜ。」
「に……賑やか?」
「今は外に変な奴らが居るから互いに助け合い、元気を出し合わないとやってられないからな。」
互いに助け合い、元気を出し合う……
「俺の住んでた街……いや、世界も前はそんなんだったな。」
「だけど奴ら……ゾンビだっけか?そのせいで……」
「ああ、酷い世界な変わったよ……」
そう、忘れもしないあの日々……
「人々はゾンビ共に追われ、恐怖し、発狂した者もいた。」
「は……発狂……」
「そこで立ち上がった組織が“ZEU”ゾンビ撲滅軍だ。」
「この組織が立ち上がってから人々の希望や勇気が沸き始め、そして全ての元凶、レックス博士を見つけたんだが……」
「こっちに飛ばされたのか?」
「ああ……ん?あれか?」
「お、見えてきたな。」
「高い門だなぁ……あれならゾンビ共からの攻撃も防げそうだな、け……何だっけ?」
「結界だぜ。」
門の前に兵士が二名、槍を持って見張りをしている。
「魔理沙さん……と、おまえは誰だ!?」
「私は……」
「今の時期珍しいが外来人だぜ。」
「外来人か、里にも1人そんな奴がいたな……」
「本当か!?」
「良かったじゃないかヘルス!さ、中に入れてくれ。」
「はっ!」
ギギギギ……と、重い門開き、魔理沙とヘルスは人里に入っていった。
……………
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……
…
最終更新:2010年02月07日 20:55