-1- Who Dares Wins

1,Who Dares Wins

 英国特殊部隊、通称「SAS」所属の、ジョン ソープ マクタビッシュ隊員はキリング ハウス(SASの訓練施設)で頭を抱えていた。
なぜなら、一夜にして訓練施設の武器、弾薬がすべてなくなっていたからである。
このようなことは異例の事態であり(このようなことはめったに無い、というかなかった)どう対処すれば上にもわからないのでキリング ハウスにいた全員を総当りすることにした(あれだけの数の武器を一夜にして運ぶのだからかなりの人員を要するはずなのに1人がやったときめつけているらしい、ばかなの?死ぬの?)
そしていまソープは尋問をうけている真っ最中だった。
「この事件の犯人を知っていたら言え」
「だからさっきから知らないといっています」
 このようなやり取りが数十分続いていた。
「なんで私だけこんな長い時間、尋問されなくちゃいけないんですか」
 ソープが問う。
「君が武器庫、弾薬庫を管理していたからだ!なぜ管理人が知らない間に武器が運び出される?それは犯人が管理人だからだ!」
 きっちり答えてくれるのは嬉しいが、きっちりしすぎだ、とソープは思う。
「管理人でもなければあれだけの物を誰にも知られずに運び出すのは不可能だ!」
「でも防犯カメラには何もうつってないんでしょう?」
 そこが肝だった。
キリング ハウスにはいくつもの防犯カメラが取り付けてあった、にもかかわらずその何処にも武器を運び出したところがうつっていないのだ。
「そこは、おまえが上手く何とかしたんだろ!さあ、言え!どこに武器をやった!」
「だから、なにもやってません!」
 このようなセリフが延々と続いて、尋問が終わった頃には夜の九時を回っていた。
「尋問ごくろうさん」
キリング ハウスの掃除をしていた清掃員から声がかけられた。
「本当にごくろうさんだよ・・・まったく」
ソープが愚痴る、すると清掃員は、あの上官のことだ、これからも気をつけたほうがいい、と念を押すように言ってくれた
 尋問が終わった後、上官に、もう一度弾薬庫と武器庫を見てこい、と言われた、ここは素直に従う。
って、いってもなにもないんだけどなぁ・・・ソープはそう思いながら武器庫の扉を開けた、続いて蛍光灯をつける、パチパチと音がして蛍光灯がつく、ここでソープはある異変に気がついた、武器庫の中央に大きな穴が開いていた。
なんだろうと思いながら、覗き込んでみる、すると中には無数の目があった。
ソープは嫌な予感がしてすぐに引き返そうとした、そのとき、
「Who Dares Wins・・・危険を冒すものが勝利する・・・面白いモットーね」
 聞きなれない声が何処からとも無く声がする。
「誰だ!」
 ソープが謎の声に対し問う。
「私の名前はあなたに教えなくてもいい・・・それよりあなた、弾薬とか盗んだ犯人を捜しているんでしょう?」
 実際には盗んだ犯人を捜しているのは上官たちだが、うなづいておく。
「そう、なら、その穴に飛び込むことね、そうすれば犯人が誰だか分かるから・・・」
 謎の声が言う穴は部屋の中央にある穴のことだろう・・・どうするか・・・
「ああ!もうじれったいわね!大切な時間がなくなっちゃうでしょ!」
 そんなことを聞くや否や何にか押された。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 意識が遠のいていくまえにソープは自分がいままでした悪いことを数えていた・・・



一回目はこれでおわりです、長編なら区切ったほうがいいかなぁ~っと・・・
誤字とかあると思うから探してくれたら幸いです
では、ノシ



10/1/26更新
感想は此方へ…
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最終更新:2010年02月20日 23:06
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