第六話
「おまえが来てから既に三日も経っているのか!?」
「そ、そうですが……」
「何か不都合な事でm「そんな事……大ありだ!」
慧音の言葉を遮り、ヘルスの焦りを口にする。
「俺は“昨日”こっちに飛ばされたんだ!この意味が分かるか優羽!!」
「…………?」
「お前は……いいか。」
冷静になって、優羽に話す。
「いいか、お前は三日前にここに来て三日間ゾンビ共の襲撃を助けただろ?」
「お、おぅ。」
「……今、お前の持っている“M4”のマガジンは後いくつ残っている?」
「っ!!」
「やっと事の重大さに気づいたか……馬鹿者め。」
「他の者たちは私たちより遅く着ていればいいが……」
「あの……」
「ん?どうかしたのか?」
「どういう意味なんだ(ぜ)?」
慧音と魔理沙の頭の上に?マークが浮かんでいた。
「えっと……俺たちがゾンビ共を倒すときに使う武器は、そのもの本体だけでは意味はないんだ。」
優羽がM4を慧音に手渡し、話を続ける。
「そこにこういうような物が入っているだろう?それがゾンビ共を倒す“マガジン”というんだ。」
「マガジン……?」
「その中に“弾丸”と言うものが入っていて、それを銃という媒体を通して攻撃できるんだ。」
「ほほぅ、習ったことはちゃんと覚えているんだな。」
「それほどでも……」
「落第生が軍に入れたなんて未だに不思議に思える。」
「た、隊長~……」
「落第生……」ピクッ
慧音がその後、優羽に思いもよらぬ事を仕出かすのは、また別の話。
「あいつら……無事でいてくれ……」
……………
…………
………
……
…
最終更新:2010年02月28日 18:25