第八話

第八話

夢を見た。
私の隊員が次々にゾンビ共に襲われている。
爪で肉を剥がされ、内臓を貪り、血を吸い出す……
次々と肉片へと変わり行く仲間たちを私は何も出来ないまま、ただただそれを見ているだけ……



「ッ!!!」

勢いよく起き上がる。
時刻は夕暮れで紅い雲が西から流れていた。

「あ……慧音さん!目が覚めましたよ!」

いきなり隣から声が聞こえた。
幼い女の子がヘルスの布団の横で誰かを呼んでいる。
寝起きなのでぼんやりとしか覚えていなかった。
(なんだ……体が重い……)
「あの……大丈夫ですか?」
「……私は一体……」
「すべての原因はその子よ。」

慧音がいつの間にか縁側にいて部屋に入ってきた。
縁側の横にはヘルスの銃や鞄があったので、恐らくここは慧音の家だろう。

「その子って……!」

慧音さんが指を指した方に顔を向けると、これまた幼い女の子がヘルスが寝ていた布団の上で寝ていた。
つまり、ヘルスが寝ていた布団に今も女の子が寝ている状態だ。

「この子は……」
「氷の妖精“チルノ”と大妖精の“大ちゃん”。」
「妖精のチルノちゃんと大ちゃん……」

二人を改めて見る。
チルノちゃんは、空色した髪に青いリボン。
青が強調され、白が混じった服だ。
対する大ちゃんは、明るい黄緑色をした髪に黄色いリボンを片方だけ結んでいる。
白いワイシャツ(みたいなの)に青いドレス、またも黄色いリボンを胸に付けていた。
どちらともまだ小学生ぐらいの幼さだ。



「あの……ごめんなさい!!」
「??」

いきなり大ちゃんが謝ってきたのだ。

「私……何かしたか?」
「覚えてないのですか……?」
「確か……慧音さんと里を歩いていて……」
「そこにこの子が入ってきたんだよ。」
「……確か何か霊夢みたいな弾を……でもあれに比べたらずいぶん小さかったな……」
「そういえば“弾幕”について話していなかったな……弾幕というのはな……」

……少女説明中……

……………
…………
………
……
最終更新:2010年03月30日 14:08
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