玄武門


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「玄武門」と呼ばれた男がいた。


若くからその手に剣を握り、彼は己が意の赴くままに力を振るっていた。

時に無邪気に、時に乱暴に。



ただ素早く振るわれるだけの双刃は、絶対的な苦悩に打ち払われた。

無心に突き出されるだけの双刃は、強大な壁によって打ち砕かれた。


やがて自身の無力を認め、信念を挫かれた青年。

そんな彼を支えたのは、幼き頃から生を共にしてきた一人の淑女だった。

与えられた温もりは、彼の心に自信を取り戻させる。


再び剣を手にした彼は、更なる成長を遂げていった。






「玄武門」と呼ばれた男がいた。


成長を遂げた彼の手には、かつてと同じ二振りの剣が握られていた。

自身の去りし日の過ちを、戒めるかのように。

自身の一貫した信念を、更に練磨するために。


素早く振るわれる双刃は、押し寄せる脅威を打ち払った。

無心に突き出される双刃は、幾重もの壁を打ち砕いた。


やがて強大な力を得ても、彼は過信することなく前を向き続けた。


そんな彼を…悲劇が襲った。


たった一人の愛娘を、戦乱の中で亡くす未曾有の悲哀。

与えられた不幸は、彼の心を絶望に陥れた。


…しかしそれでも尚、彼は再び剣を手にする。

その目には、かつてない強い意志が宿っていた――――――







「玄武門」と呼ばれた男がいた。


数え切れぬ程の歳月が流れ、かつての青年は老戦士となっていた。

その左手には、異形の盾。

数多の攻撃を浴びながら、尚も君臨する強固な存在。

無数の刀傷を残しながら、尚も健在する強靭な意志。


その盾は、まさしく彼の精神そのものを象っていた。

「 大切なものを、その手で護るために 」


其の剣は、敬愛する友を護るために。

其の盾は、残された家族を護るために。


かつての青年は。

老いても尚、老骨に鞭を打つ。

















やがてその身が果てるまで。

やがてその身が砕けるまで。

彼は、戦い続けるであろう。




















……で、その「玄武門」は今……




















こんな感じになってまス