猫屋敷の猫 ◆KV/CyGfoz6
「どのネコさんにしよっかな? かな?」
六条御息所の手によって自分の頭上で惨劇が引き起こされたことも知らずに猫と戯れていた竜宮レナが
さすがにここにいる猫全部は無理だと諦めて、お持ち帰りする猫を選び出したのは午前2:00を過ぎた頃だった。
さんざん悩んでレナは1匹の猫に狙いを定める。
さすがにここにいる猫全部は無理だと諦めて、お持ち帰りする猫を選び出したのは午前2:00を過ぎた頃だった。
さんざん悩んでレナは1匹の猫に狙いを定める。
「おっもちか~えり~~☆」
猫を捕まえようと飛びつく。
が、猫はそれをあっさりかわすと、部屋の外に走っていってしまった。
が、猫はそれをあっさりかわすと、部屋の外に走っていってしまった。
「待ってよぉ」
レナはそばに置いていた自分のデイパックを拾い上げて慌てて猫の後を追う。
廊下を走り、外に出て、猫屋敷の庭を逃げる猫を夢中で追いまわしていたレナの足元から、突然地面がなくなった。
廊下を走り、外に出て、猫屋敷の庭を逃げる猫を夢中で追いまわしていたレナの足元から、突然地面がなくなった。
「え?」
気がついたら、レナは凄まじい勢いで落下していた。
そして――
そして――
ぽわ~~~ん、ぽわ~~ん、ぽわ~ん、ぽわん、ぽわわわわわわん………
「?????」
びっくりしすぎて声も出せないまま、レナはあたりを見回す。
自分はどうやら巨大なトランポリンの上に落ちたこと。
そのおかげで、かなりの深さまで落ちたにも関わらず無傷であること。
上を見上げても何も見えないこと。
周りにはトランポリン以外には何もないこと。
そのおかげで、かなりの深さまで落ちたにも関わらず無傷であること。
上を見上げても何も見えないこと。
周りにはトランポリン以外には何もないこと。
それらをどうにか理解したレナは、突然の事態に動揺しながらもとりあえず地上を目指すべきだと考え、
トランポリンから降りて辺りを散策することにした。
トランポリンから降りて辺りを散策することにした。
それから1時間――どんなに歩いても床とトランポリン以外に何もみつからない。
扉はおろか壁もない。
唯一の目印であるトランポリンが見えなくなるのは危険だと感じて、いったん元の場所まで戻ることにする。
扉はおろか壁もない。
唯一の目印であるトランポリンが見えなくなるのは危険だと感じて、いったん元の場所まで戻ることにする。
「どぉしよぉ……」
地上に戻る方法をレナは必死に考える。
考えながら歩いていたから、うっかりトランポリンの脚に激突してしまった。
考えながら歩いていたから、うっかりトランポリンの脚に激突してしまった。
「いたたたた」
ぶつけた額を撫でながら、トランポリンを見上げる。
本当に大きなトランポリンだ。
梯子がついていたから降りるのにそれほど苦労しなかったが、布の部分は床から10mくらいの高さにあるし、
面積も雛見沢分校20個分はあるだろう。
梯子がついていたから降りるのにそれほど苦労しなかったが、布の部分は床から10mくらいの高さにあるし、
面積も雛見沢分校20個分はあるだろう。
しばらくトランポリンを見つめていたレナは、あることを閃いた。
「これで地上までジャンプできないかなぁ」
他に外に出る方法を思いつかないので、さっそく実行に移すことにしてトランポリンの上に登る。
「せーのっ!」
ぴょん、ぴょ~ん、ぴょ~~ん、ぴょ~~~ん……
何度かジャンプを繰り返すうちに、今まで見えなかった天井が見えてくる。
天井に、自分が落ちてきたのであろう穴を見つけたレナはジャンプの位置をその穴に合わせる。
地上は無理そうだが、この上のフロアまでジャンプするのは難しくなさそうだ。
天井に、自分が落ちてきたのであろう穴を見つけたレナはジャンプの位置をその穴に合わせる。
地上は無理そうだが、この上のフロアまでジャンプするのは難しくなさそうだ。
ぴょ~~~~ん、ぴょ~~~~~ん……シュタッ!
レナは無事に1つ上の階の部屋に着地する。
さっきまでいたトランポリンのあった空間と違って、天井も見えるし壁も扉もある。
20畳くらいの応接間らしき部屋だ。
普通の部屋であることにホッとしたレナが、まずは部屋を出て上への階段を探そうと1歩踏み出した瞬間、
いきなり部屋の扉が開けられた。
さっきまでいたトランポリンのあった空間と違って、天井も見えるし壁も扉もある。
20畳くらいの応接間らしき部屋だ。
普通の部屋であることにホッとしたレナが、まずは部屋を出て上への階段を探そうと1歩踏み出した瞬間、
いきなり部屋の扉が開けられた。
扉を開けたのは上だけタキシードを着て剣と楯を持った2足歩行の猫――カムパネルラ――だった。
驚いて後ずさったレナと、同じように驚いたカムパネルラの目がばっちり合う。
驚いて後ずさったレナと、同じように驚いたカムパネルラの目がばっちり合う。
「……えっと…ネコさん、なのかな? かな?」
「……一応そうです」
「じゃあ、お持ち帰り~☆」
「えええええ!?」
「……一応そうです」
「じゃあ、お持ち帰り~☆」
「えええええ!?」
本能で身の危険を感じて逃げ出したカムパネルラを、レナは全速力で追いかけた。
【H-4/猫屋敷地下65階/黎明】
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
【服装】:白のワンピース、白い帽子
【状態】:興奮状態
【装備】:不明
【持ち物】:支給品一式
【思考】
1:ネコさん、お持ち帰り~☆
2:地上に出る。
【服装】:白のワンピース、白い帽子
【状態】:興奮状態
【装備】:不明
【持ち物】:支給品一式
【思考】
1:ネコさん、お持ち帰り~☆
2:地上に出る。
【カムパネルラ@銀河鉄道の夜】
【服装】上だけタキシード、下は裸
【状態】LV75
【装備】くりからのつるぎ+62@真女神転生if…、マルダーの盾+55@ロマンシングサガ~性戦士ガラハゲ殺人事件~
【持ち物】支給品一式、エリクシャー@ファイナルファンタジー2~インド人ミンウの命は1ギル~×6、BON(ダイナマイトのようなもの)@アトランティスの謎×9、混沌のテラ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】
1:えええええ!?
2:もっと下に降りてみる
【服装】上だけタキシード、下は裸
【状態】LV75
【装備】くりからのつるぎ+62@真女神転生if…、マルダーの盾+55@ロマンシングサガ~性戦士ガラハゲ殺人事件~
【持ち物】支給品一式、エリクシャー@ファイナルファンタジー2~インド人ミンウの命は1ギル~×6、BON(ダイナマイトのようなもの)@アトランティスの謎×9、混沌のテラ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】
1:えええええ!?
2:もっと下に降りてみる
※レナが利用したトランポリンで最大どの程度の高さまでジャンプできるかは不明です。
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